網戸の処分方法8選!捨てる際の費用や引き取りについても解説
夏場は蚊などの侵入を防ぎつつ風を室内に入れるため、日本の住宅にとって網戸は必須です。しかし網戸は屋外に設置するため、年月が経つと劣化して破損していきます。
網戸に穴が開けば交換が必要になりますし、いずれ網戸の枠自体も交換しなければならないときがくるでしょう。本記事では網戸の適切な処分方法について解説します。
目次
網戸の寿命と交換するタイミング
網戸は適切なタイミングで交換しなければ、機能を発揮できません。しかし、どのタイミングで交換すればよいのかを知らなければ、思わぬトラブルに見舞われることもあるでしょう。
網戸とフレームのそれぞれの交換のタイミングについて、以下に紹介します。基本的には見た目で明らかな変化があったり、一定期間を超えて使っていたりする場合は、交換を検討してください。
- 網戸の寿命は?
- 網戸を張り替えるタイミングは?
網戸の寿命はどれくらい?
網戸が破損していなくても、風雨にさらされたり日光を浴び続けたりすることで劣化し、変色します。材質によって寿命は異なりますが、交換しないまま3年~4年経過すると目に見えて色褪せてしまいます。
白っぽくなったり黒っぽくなったりすると、網戸はかなりもろくなってしまうので、交換を検討してください。とくに10年以上経過すると、非常にもろくなって少しのことですぐに破れてしまうので、注意が必要です。
もろくなると交換そのものが大変になるので、もろくなる前に交換しておきましょう。
網戸を張り替えるタイミング
網戸を張り替えるタイミングは、見た目に明らかな破損が見受けられた場合です。たとえば、ネットがほつれたり破れたりしていれば穴から虫が侵入するので、そもそも網戸としての機能を満たせません。
穴が開いていなくても、ずっと使い続けていると網戸を留めているゴムが劣化して枠からネットが外れやすくなってしまいます。ネットを留めているゴムの寿命も3年~4年ほどなので、網戸のネットと一緒にゴムも交換しましょう。
網戸のフレームの寿命は?
網戸のフレームは基本的には半永久的に使用可能ですが、ネットと同様に風雨にさらされたり、日光を浴び続けたりすると劣化します。さらに網戸のフレームは、使い続けることで部品も劣化していきます。
使い方によって寿命は大きく変わりますが、約10年~15年を目処にフレームの交換を検討することが必要です。
10年以上経過していなくても、網戸を開閉しづらくなった場合はフレームの変形または部品が破損している恐れがあります。開閉しづらくなったら早めに交換しましょう。
網戸の処分方法8選
網戸の交換タイミングや寿命については上記に解説した通りですが、交換したあとのネットやフレームはなんらかの形で処分しなければなりません。
網戸はネットとフレームで材質がまったく異なるので、一緒に処分してもよいのか、別々で処分しなければならないのか判断に迷う人も多いでしょう。
- 自治体で可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみとして回収してもらう
- 自治体の粗大ごみとして回収してもらう
- 自治体のごみ処理施設に自己搬入する
- ホームセンターに引き取ってもらう
- 買い替えるタイミングで業者に引取依頼する
- 買取を専門に行う業者に依頼する
- フリマサイトなどで譲渡する
- 不用品回収業者に回収依頼をする
自治体で可燃ごみ・不燃ごみ・資源ごみとして回収してもらう
網戸の網として使われる素材は大きく「グラスファイバー」と「ポリウロピレン」に分けられます。ポリプロピレンはプラスチックが主な原料であり、グラスファイバーはガラスの糸を使って作られています。網戸の網はどちらの素材であっても基本的に自治体でごみとして処分可能です。
どのごみに分類するかは自治体によって異なるので、詳しくは自分が住んでいる自治体のホームページを確認してください。例を挙げると、兵庫県神戸市ではごみ袋に入る大きさであれば可燃ごみとして処分可能です。
メリット・デメリット
自治体の通常ごみで捨てることによるメリットは、回収頻度が高いので比較的早く処分できるという点です。しかし、自治体によって網戸の網の処分方法は異なるため、分別を間違えると回収してもらえないというデメリットがあります。
住んでいる自治体で網戸の網を通常ごみとして捨てられるのであれば、通常ごみとして処分する方法がおすすめです。
自治体の粗大ごみとして回収してもらう
網戸のフレームは分解してごみ袋に入れば不燃ごみとして処分できますが、ごみ袋に入る大きさにするには相当細かく分解しなければなりません。したがって、網戸のフレームは基本的に粗大ごみで処分することになるでしょう。
自治体でも網戸のフレーム・網両方を粗大ごみ扱いしているところがあり、たとえば大阪市や奈良市では網戸のフレーム・網両方とも粗大ごみとして処分するよう指示されています。
メリット・デメリット
粗大ごみとして廃棄する最大のメリットは、網戸のフレームやネット部分、ゴム部分を分別せずに処分できるという点です。一方で粗大ごみは戸別収集だと事前予約が必要であり、迅速に処分できず、自治体によっては処分費用がかかるというデメリットがあります。
デメリットはありますが、網戸が粗大ごみに識別されているならば、粗大ごみとして処分する方法が適切です。
自治体のごみ処理施設に自己搬入する
自治体によっては、家庭から出たごみを処理施設へ持ち込むことで処分できるところもあります。ごみ処理施設への持ち込みは、当日に直接持ち込んでよい自治体もあれば、事前に予約をして自治体側が指定した日時でなければ搬入できない自治体もあります。
一例として、神戸市は持ち込みの場合、事前予約が必要です。なお、ごみ処理施設に搬入できるのは、自治体に居住している人だけなので、対象外の人が自治体に持っていっても受け入れてもらえません。
メリット・デメリット
持ち込みによる処分は、粗大ごみと同様に網の部分とフレームの部分を分けずに廃棄できるのがメリットである一方、処理施設に自分で運び込まなければならない点はデメリットといえます。処理施設が近くにあり、容易に運搬できる人ならば積極的に活用しましょう。
ホームセンターに引き取ってもらう
ホームセンターでは、網戸の張り替えサービスを行っています。処分ではなく、張り替えですがまだフレームが使える場合などは張り替えを検討してみても良いでしょう。
カインズやグッディでは張り替えサービスを行っており、張り替え時に出た網のゴミなどは処分してもらえます。費用も1,100円からと比較的安価です。
張り替えサービスには、サービスを実施するストアで購入したものに限るなどの規定があるので、ホームセンターごとに確認しましょう。なお、グッディでは、購入品以外でも対応が可能です。
メリット・デメリット
メリットは、処分を検討していた場合も低価格で引き続き使い続けられる点、そして補修で出たゴミも一緒に処分してもらえる点などです。
デメリットとしては、1週間ほどの期間がかかる、張替網、押さえゴムの費用は別途かかるホームセンターがほとんどということです。また、状態によっては張り替えを受け付けてもらえないので、お持ちの網戸がまだ張り替えて使えるかどうかも確認してみましょう。
買い替えるタイミングで業者に引取依頼する
網戸は見た目に穴が開いていなくても数年経過すれば素材自体がもろくなるため、交換しなければなりません。網戸の網は自分たちで張替えもできますが、業者に依頼すると手早く、きれいに張り替えてくれます。
張り替えのタイミングで古い網を引き取ってもらえるため、網の張替えと古い網の処分の同時進行が可能です。フレームそのものを交換するときも、新しいフレームを入れ替える際に古いフレームを引き取ってもらえます。
メリット・デメリット
プロの手で新しく網やフレームを交換するので適切に交換できるうえ、古い網やフレームを処分してもらえることはメリットです。しかし、引き取ってもらう際には別途料金が発生することもあります。
料金については事前に確認しましょう。
買取を専門に行う業者に依頼する
網戸をはじめ、建築素材を専門に買取ってくれる業者が存在します。検索してみると、対応してもらえる業者が見つかるでしょう。
網戸を専門に買取る業者は網だけの場合だけでなく、サッシごとの場合でも買取してくれるので、対応してくれそうな業者が見つかったならば相談してみてください。
メリット・デメリット
古い網やサッシを処分できるだけではなく、お金も手に入るのは大きなメリットです。ただしすべての網戸を買取ってくれるわけではなく、破損がひどいものは買取ってもらえません。
買取ってもらえない場合は、別の処分方法を模索しましょう。
フリマサイトなどで譲渡する
フリマサイトで検索してみると、網戸の網やゴム、フレーム込みの網戸本体がいくつか出品されていました。フリマサイトなどに出品し、買い手が見つかれば不要なものを処分できます。
また、ジモティーで近所に網戸の網などを欲しがっている人がいないか探してみるのもよいでしょう。
メリット・デメリット
フリマサイトやジモティーなどで譲渡先が見つかれば、古い網戸を処分でき、処分費用もかからないので大きなメリットです。しかし、すぐに譲渡先が見つかる可能性が低いことがデメリットといえるでしょう。
不用品回収業者に回収依頼をする
家庭や事業所で不要になったものの回収を専門にしている、「不用品回収業者」に回収を依頼することも、網戸を処分する手段のひとつとして有効です。不用品回収業者は網戸を含めて家庭にある不用品をすべて回収してくれるため、家の要らないものの回収をまとめて依頼できます。
また、業者によっては深夜早朝問わず対応してくれることも、不用品回収業者の大きな特徴といえるでしょう。
メリット・デメリット
上記に紹介した方法の中では、もっとも楽にかつ迅速に処分してもらえるのが不用品回収業者による処分最大のメリットです。即時対応可能であれば、数十分で回収に駆けつけてくれるでしょう。
一方で、不用品回収業者に回収依頼をする方法は、処分費用がもっとも高額になります。
多少お金がかかってもよいから、楽に処分したいと考えている人にはおすすめです。
網戸を処分するときに注意すべきポイント
本章では、網戸を処分するときに注意したいポイントを詳しくご紹介します。処分前にチェックしておきましょう。
- ケガに気を付ける
- 搬出時は家を傷つけないように注意
- 自治体で処分するときルールを守る
ケガに気を付ける
網戸を処分するときに気をつけたいのがケガです。網戸が破れたり穴が空いている場合、網戸の先が鋭利になっている場合があります。
鋭利になっている部分に触れると、怪我をする可能性があるので注意しましょう。また、網戸を取り外す際などに指を挟んだりする可能性があるので、念の為作業する際は軍手を着用することをおすすめします。
搬出時は家を傷つけないように注意
網戸は総じて、サイズが多いです。ベランダの網戸や外につながる網戸を外して移動させる際、家具や外壁などに傷をつけてしまうケースが多々あります。
搬出時は、十分に注意して決して傷つけたくない場合は網戸の4つの角に新聞紙を丸めてガムテープでつけるなどして、対応しましょう。業者が傷をつけてしまった場合は、作業した業者が加入している保険を利用できる可能性があるので問い合わせましょう。
自治体で処分するときルールを守る
網戸の処分は、基本的に粗大ゴミに分類される自治体が多いです。ですが、同じ粗大ゴミとしての取り扱いでも、処分方法や手続き、費用は自治体ごとに異なります。
処分までの期間も変わってくるので、自治体を利用して処分したいと思ったらまずは、お住まいの自治体の処分方法を確認しましょう。大抵の場合は、「自治体名 網戸 処分」と検索すると、自治体のページが表示されます。
網戸は事業系ごみになる可能性もある!
網戸は、自治体によっては事業系ゴミになる可能性があるので注意しましょう。神戸市の例では、網戸の網は可燃ゴミになりますが、70Lの袋で3袋分以上ある場合は、産業廃棄物として処分しなければいけません。
処分の分量が多かったり、継続的に処分が必要な場合などは事業系ゴミに分類される可能性があることを頭に入れておきましょう。
必ずお住まいの自治体でサイズを伝えた上で処分方法を確認しましょう。
網戸の処分を不用品回収業者への依頼をおすすめするケース
網戸の処分を検討している方で、「自分で処分するのは難しいかも…」と考えている方も多いでしょう。本章では、不用品回収業者に依頼した方が良いケースをご紹介します。
少しでも当てはまったら、業者の利用を検討してみてくださいね。
網戸の運び出しが困難な場合
網戸は、サイズが大きいので、女性1人やご高齢の方の場合は運び出しが困難であったり、そもそも網戸を取り外す作業から難しかったりすることもあります。業者に依頼すれば、取り外しから対応してもらえることがほとんどなので安心できますね。
網戸以外にもまとめて処分したい不用品がある
業者に依頼する場合、網戸だけでなく、その他の不用品もまとめて手間をかけることなく処分できます。多くの業者では、パック料金を採用しているので、パック料金を利用してお得に処分できるだけでなく、トラックの空きスペースに他の不用品も回収してもらえる可能性があります。
すぐに処分したい・自分での処分に自信がない場合
業者を依頼するメリットとして、最短即日で処分が可能なことと知識ゼロでも手間をかけることなく処分できるという点があります。引越しや模様替え、新品を購入した際など「〇〇までに処分したい」という希望がある方は、不用品回収業者の利用を検討してみましょう。
電話1本で網戸を処分できるので、ぜひまずは見積もり依頼をしてみてはいかがでしょうか。
網戸を処分する際の料金相場は?
網戸の処分方法について7つの例を紹介しましたが、それぞれの処分方法によって費用が異なります。とくに処分方法に制限がないならば、処分費用を比較して可能な限り安い方法を選択するとよいでしょう。
同じ処分方法でも業者によって多少異なりますが、料金相場を表に記載しました。
自治体で不燃ごみ・資源ごみとして処分する | 無料 |
---|---|
自治体の粗大ごみとして処分する | 200円~ |
自治体のゴミ処理施設に自己搬入する | 無料 |
買い替えのタイミングで業者に引取依頼する | 網の張替え3,000円~
(回収費用は別途請求される場合もあり) |
不用品回収業者に回収依頼する | 網戸本体5,000円~ |
網戸の処分に関するよくある質問
網戸を処分する際の方法や注意点などを解説しましたが、説明したこと以外にも気になることがいくつか出てくることでしょう。以下によくある質問として、買い替えの際のメーカー選びと出品する際の注意点について回答します。
- 人気のある網戸のメーカーは?
- 網戸を出品するときに注意することはある?
- 網戸の網のみの処分方法は?
人気のある網戸のメーカーは?
網戸を作っているメーカーのうち、シェア率がもっとも高いのはLIXILです。LIXIL以外で有名なメーカーとしてはYKK・三協アルミ・共栄などがあります。
網戸を出品するときに注意することはある?
網戸を出品する際は美品であることが大前提です。オークションなどで売るつもりであれば、未使用のものが基本となるでしょう。オークションで売られている網戸本体の情報を確認すると、発注ミスのものが大部分を占めていました。
網戸の網のみの処分方法は?
網戸の網は、一般的にグラスファイバーやポリプロピレンでできています。グラスファイバーは、強度が強く溶かしたガラスを繊維状にしたものです。
一方、ポリプロピレンは、プラスチックに分類されます。それぞれのゴミの分類は以下となります。
グラスファイバーの網・・・燃えないゴミ
ポリプロピレンの網・・・燃えるゴミ
網戸を処分するなら不用品回収センターにお任せください!
もし網戸の処分にお困りであれば、ぜひ「不用品回収センター」への問い合わせを検討してみてください。どのような状態の網戸でも迅速かつ安全に回収します。
網戸の処分なら不用品回収センターへ!
当社は24時間365日常に電話対応しております。深夜でも早朝でも、お気軽にご相談ください。ホームページを見ていただければ、電話対応がすぐに可能かどうかわかるようになっています。
回収時に自宅で待機できないといった状況でも問題ありません。
許可さえいただければ当日は立ち会いなしで網戸をはじめとした不用品を回収します。回収完了後は写真撮影して報告しますので、安心してお任せください。
特徴 | 回収時は立ち会い不要 |
---|---|
料金 | SSパック10,000円~ |
営業時間 | 24時間365日 |
買取制度 | 有 |
電話番号 | 0120-949-966 |
公式HP | https://suisan-portal.jp/ |
網戸処分に関するよくいただく問い合わせ内容
本章では、網戸の処分に関するよくある問い合わせに回答します。不用品回収センターの利用を検討している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
- 壊れている網戸でも処分してもらえる?
- 網戸1点からでも回収してもらえる?
壊れている網戸でも不用品回収センターで処分できますか?
壊れている網戸でも不用品回収センターで処分できます。網戸の状態に関わらず、室内からの運び出しから対応しておりますのでご安心ください。
網戸1点からでも回収してもらえますか?
不用品回収センターでは、網戸1点からでも回収を承っております。1点だからと気を遣っていただく必要はありませんので、お気軽にお問い合わせください。
網戸は自分に合った方法で処分しよう
網戸は網の部分とフレームの部分で材質が異なっており、状況によっては別々の方法で処分しなければなりません。たとえば網部分は不燃ごみや可燃ごみで処分できますが、フレーム部分は粗大ごみでなければ処分できません。
業者に依頼して処分すれば分解せずに処分可能ですが、費用は高くなります。それぞれの処分方法のメリット・デメリットを理解し、自分にもっとも適した手段で処分しましょう。