ビールケースの処分方法5選!酒屋に引き取ってもらう方法や空き瓶の捨て方も解説
瓶ビールをまとめて購入すると、プラスチックのケースに入った状態で届きます。すべて飲み終わった後のケースは、置きっぱなしにするわけにもいかないので処分しなければなりませんが、ビールケースの正しい処分方法を知っている人は少ないでしょう。
本記事ではビールケースの正しい処分方法を解説します。
- ビールケースを処分する際に知っておきたい基礎知識
- ビールケースの処分方法
- ビールケースを処分する場合の費用相場
- ビールケースの処分に関するよくある質問
目次
ビールケースの基礎知識
昭和の頃は家庭で瓶ビールをケースごと購入する家庭も多くありましたが、今では居酒屋以外でケースごとビールを買う場面は少ないです。ビールケースに関して知らないことが多い人もいるでしょう。
以下にビールケースの基礎知識として、1ケースごとの本数と、ケースで瓶ビールを購入した時の価格を紹介します。
ビールケースは1箱何本入り?
ビールケース1箱に何本のビールが入っているかは、ビールの大きさによって異なります。一般的な500ml中サイズの瓶ビールの場合、ビールケース1箱に入っている本数は20本です。
大きいサイズである633mlの瓶ビールも同じく1箱に20本入っています。
また、中サイズと同じ容量である500ml缶ビールの場合、1箱の入数は24本です。缶ビールのほうが1箱あたりの本数は多いですが、全体の重量は中瓶とケースの合計が約20kgなのに対して、缶ビールとケースの合計は約13kgと7キロほど軽くなっています。
瓶ビールをビールケースで購入した場合いくらぐらい?
瓶ビールをケースで購入すると、どのくらいの金額になるのかも気になる人もいるでしょう。瓶ビールの価格はビールの種類によっても異なりますが、以下ではスーパードライの大瓶と中瓶の価格を紹介します。
スーパードライ大瓶633mlの価格は6,875円(税込)、スーパードライ中瓶の価格は5,720円(税込)です。同じ商品でも購入する場所によって価格は変わるので、ネットなどで調べて比較することをおすすめします。
酒屋・リカーショップに回収を依頼する
瓶ビールが入っているケースは使い捨てではありません。使い終わったら、酒屋やリカーショップに返却することになっています。
瓶ビールが入っているケースを使用した後は、基本的には酒屋またはリカーショップなどに回収を依頼しましょう。瓶ビールが主流だった時代はどの家庭も定期的に瓶ビールを購入していて、新しい瓶ビールを持っていく際に回収する、といったサイクルが自然と生まれていたのです。
実は、ケース入りのビールの価格にはケースの保証金が上乗せされています。保証金は全国共通で1ケース200円となっていて、ケースを返却すれば保証金の200円が返却されます。
酒屋で買ったビールのケースだけではなく、ネットで購入したビールのケースも酒屋やリカーショップで回収が可能です。ただし、すべてのお店が対応しているわけではないため、事前に確認しておくようにしましょう。
ビール瓶も返金の対象
ビールケース同様、ビール瓶も使い捨てではなく、洗浄後に再利用します。したがって空き瓶を酒屋やリカーショップに返却することでも保証金を返金してもらえます。
ビール瓶の保証金は1本につき5円です。たとえば、大型瓶・中型瓶の瓶ビールを瓶とケースすべて返却した場合、20×5円+200円=300円となり、合計で300円返ってくることになります。
ただしすべてのビール瓶が返却対象とはなっておらず、「ワンウェイ瓶」と書かれた瓶はリサイクルできないので引き取ってもらえません。
日本酒・焼酎のケースは返金対応はない
一升瓶に入っている日本酒や焼酎も、ケース単位で売られていることがあります。日本酒や焼酎のケースも返却対象ですが、ビールケースのように返金の対応はありません。
なぜ返金がないのかというと、日本酒・焼酎のケースはレンタル業者が酒造メーカーに貸し出しているため、保証金が購入費用に含まれていないからです。返金対応はありませんが、日本酒や焼酎のケースは再生原料として使えるので、ボロボロになっていても引き取ってもらえます。
念のため、近くの酒屋やリカーショップにケースを引き取ってもらえるか確認しましょう。
ビールケースを回収してくれるリカーショップ一覧
ビールケースは、リカーショップで回収してもらえます。ここでは、回収に対応しているリカーショップを詳しくそれぞれ解説していきます。
- カクヤス
- やまや
- リカーマウンテン
- 地元のリカーショップ
カクヤス
大手リカーショップのカクヤスでは、リターナブル瓶とビールケースの回収に対応しています。カクヤスで購入した場合は、販売価格に容器代が含まれています。
ビールの大瓶や中瓶の場合、容器代は6円程度です。容器代が含まれる瓶をカクヤスに返却すると、容器代が返ってきます。
リターナブルビール瓶は、洗浄消毒するとそのまま再使用できるのでエコな瓶です。なんと、このリターナブルビール瓶は、8年〜10年程度使用されます。
- 大瓶・中瓶・小瓶:1本6円
- ビールケース:1ケース330円
カクヤスで購入していない瓶やケースは回収してもらえない可能性もあるので、近くのカクヤスに確認しましょう。直接持ち込むだけでなく、新規購入時の配達の際に回収してもらえることもあります。
やまや
酒屋のやまやでも、ビールケースの回収を行っています。やまやでは、そのお店で買ったものだけでなくてもリターナブル瓶やビールケースを回収してもらえます。
以前は、現金で5円/瓶の返金があったようですが、現在では店内で使える空瓶券がもらえます。
リカーマウンテン
リカーマウンテンでは、ビールケースをはじめ、様々な瓶の回収を行っています。ビールケースの場合は、1ケース回収してもらうと400円返金してもらえます。
ただし、基本的に自分で持ち込む必要があります。近くのリカーマウンテンを探して、まずは問い合わせてみましょう。
著しく汚れていたり、回収できないと判断された場合は回収してもらえません。できるだけ綺麗にして持ち込みましょう。
酒・食品のツカサ
酒・食品のツカサでは、ビールケースを回収してもらえます。ビールケースのP箱の引き取り金額は200円となります。
ワンウェイ瓶は引き取りができないので、お住まいの地域で資源ごみとして処分しましょう。
地元のリカーショップ・酒屋に持ち込む
大手でなくても、ビールケースや瓶を回収してくれる可能性があります。家の近くに古くからあるような酒屋も対象です。
いきなり持ち込む前に、必ず店主に引き取りが可能なのか確認しましょう。場合によっては無償引き取りとなる可能性もあります。
ビールケースの処分方法5選
ビールケースは再利用するため返却対象ですが、あまりにもボロボロだと引き取ってもらえない場合もあります。また、近くに引き取りを依頼できるような酒屋やリカーショップがない人は回収してもらうこと自体が困難です。
引き取ってもらえない場合は、別の方法でビールケースを処分する必要があります。ビールケースの処分方法は主に以下の5つです。
- 自治体の粗大ゴミとして処分する
- 日本P箱レンタル協議会へ相談する
- P箱持ち込み可能先に持ち込む
- オークションやフリマアプリで販売する
- 不用品回収業者に依頼する
自治体の粗大ゴミとして処分する
ビールケースは大きいので、自治体が配布している専用のゴミ袋には入らないでしょう。多くの自治体では1辺30センチを超えるものは粗大ゴミ扱いとなるので、自治体を利用してビールケースを処分する場合は粗大ゴミとして処分することになります。
- 比較的安価で処分できる
- 地域によっては無料で処分可能
- 戸別収集なら玄関先に出すだけなので楽
- 戸別収集は処分するまでに時間がかかる
- 費用が発生する
- 保証金が返金されない
粗大ゴミの処分は、「戸別収集」と「持ち込み処分」の2通りがあります。以下で具体的な手順について詳しく解説します。
粗大ゴミの戸別収集を利用する場合
粗大ゴミの戸別収集を利用する時の具体的な手順について、奈良市の戸別収集を取り上げて解説します。
奈良市で戸別収集を利用する場合、事前予約が必要です。事前予約は電話またはインターネットで受付しており、インターネットなら24時間予約可能となっています。
予約の際は住所・氏名・電話番号・搬出場所・品目(6点まで)を伝えてください。奈良市では、100キロまでの粗大ゴミは無料で回収してくれます(回収費用が必要な自治体もあります)。
予約が完了したら回収日を伝えてくれるので、粗大ゴミに「不用品」と貼り紙をし、回収日当日の7時30分までに指定の場所に出します。
指定施設にビールケースを直接持ち込む場合
奈良市では粗大ゴミを持ち込むことでも処分可能なため、奈良市で粗大ゴミを持ち込む際の手順を解説します。奈良市では持ち込みによる処分でも事前予約が必要です。
事前予約は戸別収集と同じく電話とインターネットで可能となっており、インターネット予約は24時間受付しています。また、奈良市では持ち込みによる処分は年間12回までと回数制限があるため注意してください。
申込時に住所・氏名・電話番号を伝えます。持ち込み可能な日時を教えてくれるので、持ち込み日当日に粗大ゴミを指定の場所に持ち込みましょう。
日本P箱レンタル協議会へ相談する
近所に酒屋やリカーショップがない場合、自治体による回収以外に「日本P箱レンタル協議会」に相談するという方法があります。同協会はビールケースなどのプラスチックケースを適正に循環利用するための組織で、相談すれば積極的に回収してくれることでしよう。
回収の際に料金は発生しないので、ビールケースの処分に困っているのであれば、相談することをおすすめします。
- 無料で回収してくれる
- 正しい方法で処分できる
- 連絡から回収までに時間がかかる
- 業者によって回収してくれるケースが異なる
P箱持ち込み可能先に持ち込む
日本P箱レンタル協議会では、すべてのプラスチックケースを回収してくれるわけではありません。しかし全国にはP箱を持ち込める施設があり、施設に持ち込むことでも処分可能です。
持ち込み可能先の具体的な場所は、「新日本流通株式会社」公式サイトの「P箱の回収・持ち込み可能先一覧」を参照してください。
- 事前予約なしで自由に持ち込める
- 処分費用がかからない
- 持ち込みに制限がない
- 一部対応していない都道府県がある
- 都市部以外は持ち込み可能先が少ない
オークションやフリマアプリで販売する
オークションやメルカリには、多くのビールケースが出品されています。中には高値で取引されているものもあり、処分方法として売れればプラスになるので嬉しいですよね。
ですが、売れているビール瓶は希少価値が高かいものであったり、デザイン的におしゃれなものが多いです。通常購入できるビールびんはこのように数千円で売れる可能性は低いです。
サッポロビールやオリオンビール、キリンビールのビールケースの中でも希少価値が高いものは高値がつきやすいです。非売品や既にメルカリで売却されているビールケースをお持ちの方は出品してみてはいかがでしょうか。
不用品回収業者に依頼する
一刻も早くケースを処分したいといった場合は、不用品回収業者の利用をおすすめします。不用品回収業者とは、家庭や会社で不要になったものをまとめて回収してくれる業者です。
上記に紹介した手段だと回収までに時間がかかったり、自分で持っていかなければならなかったりと、不便な部分があります。不用品回収業者は条件さえ合えば最短数十分駆けつけてくれますし、どのような状態のビールケースでも持っていってくれます。
- 最短1時間以内に回収してくれる
- どのようなビールケースでも回収してくれる
- ビールケース以外の不用品も処分できる
- 他の方法と比べて費用が高い
- 悪徳業者が存在する
- リサイクルしてもらえない可能性がある
ビールケースを処分する場合の費用相場
紹介してきた4つのビールケースの処分方法はそれぞれ申込方法や処分の手順が異なりますが、処分費用も変わります。
4つのビールケースの処分方法について、費用相場を表にまとめました。
自治体の粗大ゴミとして処分する場合 | 数百円 |
---|---|
日本P箱レンタル協議会へ相談する場合 | 無料 |
P箱持ち込み可能先に持ち込む場合 | 無料 |
不用品回収業者に依頼する場合 | 3,000円 |
費用を比較すると、やはり不用品回収業者が突出して高額となっています。不用品回収業者にビールケース単品の回収を依頼することは、コストパフォーマンス的におすすめしません。
ビールケースをリメイクする方法
ビールケースは、そのままでもキャンプ時に活用したりなど、デザインも可愛いものが多いので比較的そのまま別の用途で使いやすいです。ここでは、ビールケースをリメイクして使うアイデアをご紹介します。
ビールケースは、とても簡単にテーブルや椅子にリメイクが可能です。種類にもよりますが、机や椅子の場合は、結束バンドやロープを活用して、2〜3個を固定するだけで、家具に早変わりします。
椅子の場合は、ビールケースの上に座布団を引くことでクッションとなりお尻が痛くなることもありません。ビール瓶は頑丈にできているので、座っても簡単に壊れることはありません。
テーブルの場合は、写真のようにテーブルの上の部分を組み合わせることで、レトロな雰囲気のテーブルになります。
ビールケースの処分に関するよくある質問
ビールケースの処分に関して解説しましたが、触れられていない点がいくつかあります。上記の他にとくに多く寄せられる質問を5つ厳選し、Q&A方式で回答していきます。
本記事に触れられていない内容で気になることがあれば、ビールをケースで購入する時に酒屋などに直接質問してみてください。
- ビールケースはフリマアプリやオークションに出品してよい?
- ビールケースはスーパーやコンビニで回収可能?
- ビールケースは自宅で使用してよい?
- ビールケースを返却しないとどうなる?
- ビールケースに返却期限はある?
ビールケースはフリマアプリやオークションに出品してよい?
ビールケースを使うのは1度きりではなく、回収して再利用します。したがってビールケースごと自宅に届いたとしても、ビールケースが自分のものになるわけではありません。
勝手にビールケースをフリマアプリやオークションに出すのは、人のものを売りに出すことになります。ビールケースはフリマアプリなどに出さず、しっかりと返却しましょう。
ビールケースはスーパーやコンビニで回収可能?
ビールケースは酒屋やリカーショップだけではなく、コンビニやスーパーでも購入できます。しかし、プラスチックケースに入った状態のものを買えるのは酒屋やリカーショップたけです。
ビールを売っているところでビールケースを回収してくれるのは酒屋またはリカーショッツだけであり、コンビニやスーパーに持っていっても引き取ってもらえません。
ビールケースは自宅で使用してよい?
ビールケースは、購入したら購入した人のものになるわけではありません。ビールケースは酒屋から借りているものです。
したがって、使い終わったビールケースを自宅で使ってはいけません。借りたビールケースは、使い終わったら返しましょう。
ビールを飲み終わったら、ビールケースと一緒に酒屋やリカーショップに返却してください。
ビールケースを返却しないとどうなる?
ビールケースやリターナブル瓶を返却しなくても、罰せられることはありません。義務でもありませんが、購入時に支払った保証金は戻ってこないので、購入者からすると損となってしまいます。
また、それ以上に再利用できる資源であるにもかかわらず、再利用しないのは資源の無駄になってしまいます。環境のためにも、返却するようにした方が良いでしょう。
リターナブル瓶を返却しないとどうなる?
リターナブル瓶を返却しないと、保証金をもらえません。返却せずに資源ごみとして処分も可能ですが、繰り返しそのまま再利用できるリターナブル瓶を捨ててしまうのは大変もったいないです。
明らかな傷があったり、割れているものではない限りリターナブル瓶は再利用するために、回収してもらいましょう。リターナブル瓶は、購入元の酒屋または近くの酒屋に引き取ってもらいましょう。
ビールケースに返却期限はある?
ビールケースやリターナブル瓶に、厳密な返却期限はありません。そのため、いつでも返却が可能です。
しかし、ビールケースはプラスチックでできています。劣化が進んでしまうと、再利用が難しいため返却できない可能性が高くなります。
きちんと引き取りしてもらうためにも、不要となったらなるべく早く引き取ってもらうようにしましょう。酒屋に引き取ってもらえない場合は、粗大ゴミもしくは業者の利用が必要となります。
そうすると、保証金が返ってくるどころか処分に費用がかかるので注意してください。
ビールケースの処分なら不用品回収センターへ
近くに酒屋や処分可能な場所がない、早めにビールケースを処分したいという時はぜひ、「不用品回収センター」にご相談ください。不用品回収センターは全国に営業所がある不用品回収会社であり、多くのユーザーから高い評価をいただいています。
年中無休で24時間受付けていますので、深夜でも早朝でも遠慮なくご連絡ください。スタッフがすぐに伺い、迅速にビールケースを回収いたします。
特徴 | 全国展開の大手不用品回収業者 |
---|---|
料金 | Sパック9,800円 |
営業時間 | 365日24時間対応 |
買取制度 | 有 |
電話番号 | 0120-949-966 |
公式HP | https://suisan-portal.jp/ |
ビールケースは正しく処分しよう
ビールケースは酒屋やリカーショップなどお酒を販売している店から借りているものであり、ビールケースは買ったものになるわけではありません。ビールケースは購入した酒屋またはリカーショップに返却しましょう。
ただし、ネットショップでもビールケース入りの瓶ビールを購入できますが、ネットショップには返却できません。ネットショップで購入したビールのケースも酒屋またはリカーショップに返却するなど、正しい方法で返却してください。