スプリングマットレスの処分方法は？おすすめの捨て方や費用相場を徹底解説

最終更新日：2024/05/02

寝具類の中でベッドやマットレスのような大きく場所を取るようなものは、いざ不要となった場合どのように処分したらよいのか迷う方も多いでしょう。マットレスにはウレタンなどのマットレスとスプリングマットレスの2種類があり、金属を含むスプリングマットレスはより処分することが困難です。

本記事では、スプリングマットレスの処分方法や費用相場・売却のためのポイントなどを詳しく解説します。

スプリングマットレスの寿命と処分のタイミングは？

スプリングマットレスは見た目ではわかりませんが、金属でできたバネが埋め込まれています。主にバネ一つひとつがすべて包まれているものと、バネが連結して並んでいるものとの2種類があります。

金属部分があることで、スプリングマットレスの寿命はどのくらいなのか気になるところです。本章では、スプリングマットレスの寿命と処分するタイミングをご紹介します。

スプリングマットレスの寿命

前述の通りスプリングマットレスには2種類の形状があります。総合的に見て寿命は6年～10年が目安です。長い間使い続けると、バネ一つひとつを包む生地が破損し、バネが飛び出してしまう場合があります。

また寝ている間に知らず知らず汗を多くかいているもので、マットレス内部に湿気がたまりカビが生えることも劣化の原因として考えられます。心身にも悪影響を及ぼすため、明らかにカビが見られる場合はスプリングマットレスの寿命ととらえてください。

スプリングマットレスを処分するタイミング

スプリングマットレスを処分するタイミングとして、まずマットレスのへこみが考えられます。長年使い続けてきた場合、とくに腰とおしり部分に負荷のため深いへこみが見られるときは劣化している可能性が高いです。

またクッション性の劣化により、起きた際に体に痛みを感じる、よく眠れなくなったなど心身の症状が現れた場合も処分するタイミングと言えます。物理的な問題としてバネによるきしみ音が強くなった、バネが飛び出て当たると痛いなど感じた場合は、使用をやめることをおすすめします。

スプリングマットレスの適切な処分方法9選

スプリングマットレスを適正に処分するにはどうすればよいのか、本章では適正な処分方法9つを厳選してお届けします。自治体の回収を始め業者依頼・売却・譲渡などの処分方法をお届けするので、ご自分に合う方法を見つけてみてください。

自治体の粗大ごみとして回収してもらう

そもそもスプリングマットレスは、自治体で回収してもらえるのでしょうか。粗大ごみの定義を一辺の長さが30cm以上のものとする自治体が多いので、自治体での処分では粗大ごみとして回収処分されます。

自治体により粗大ごみの名称ではなく、大型ごみと表記されるところもあります。たとえば、広島市ではスプリングマットレスは大型ごみ扱いとなり、戸別収集・持ち込み処分どちらでも可能です。

戸別収集では「大型ごみ受付センター」へ事前予約をして、スーパーやコンビニなどの取扱店で「大型ごみ収集運搬手数料納付券」を購入します。その後納付券を貼付し、収集日に搬出する流れです。

粗大ごみとして回収してもらう際の注意点

スプリングマットレスは粗大ごみや大型ごみとして受け入れている自治体も多いですが、適正処理困難物と指定され収集できないとしている自治体も多くあります。バネが入っていることで複雑な構造になっていて処分が難しいからです。

また回収処分を受け入れている自治体であっても、別途処理手数料が設定されている自治体もあります。自治体により処分方法や料金には幅があるので、ご注意ください。

自治体の粗大ごみとして自分でごみ処理施設に持ち込む

各自治体でごみ処理施設の持ち込みに限り、粗大ごみとして受け入れているところも見られます。スプリングマットレスを自宅からごみ処理施設へ搬入することは、時間と手間がかかるものです。

広島市を例とすると、持ち込み先は安佐南工場大型ごみ破砕処理施設です。安佐南工場大型ごみ破砕処理施設では、スプリングマットレスを直接搬入できます。

「処分申請書」を受付で提出する必要がありますが、HP内でダウンロードできるため事前に印刷をして必要事項を記入しておくことで手続きが早く済みます。搬入に際しては、免許証の提示やごみの排出元を確認してください。

粗大ごみとして持ち込む際の注意点

スプリングマットレスを粗大ごみとして持ち込める自治体もありますが、持ち込めないケースもあります。大きさや構造の複雑さによる処理の難しさで、適正処理困難物となり自治体では回収できない地区もあるのです。

ほとんどの自治体で10kgまでが数百円、10kg以上は10kgごとに数十円から数百円加算されるパターンを多く見ます。スプリングマットレスの場合は、一般的な処理手数料に加えて別途料金が必要なこともあるのでご注意ください。

分解して各自治体の分別に従って処分する

自治体によりスプリングマットレスを分解して、自治体の分別ルールに従い処分できる地区もあります。たとえば、八街市では解体されていない場合は受け入れていませんが、解体・分解することで粗大ごみ収集が可能です。

自力での解体方法はカッターなどでマットの側面を切り、マットをはがし、内部のスプリング（鉄）や布・ウレタン・スポンジなどを取り分解します。バネに布が包まれているものは、布部分と金属部分とそれぞれを分別してください。

スプリングマットレスの解体は手間がかかりますが、近年では簡単に分解できる商品も登場しています。たとえばニトリでは「かんたん分別マットレス」として販売しています。

買い替えるときに購入店舗に引き取ってもらう

新しくマットレスを購入したい場合、購入店舗で古いスプリングマットレスを引き取ってもらえる場合があります。古いものが使用不可となり、新しいものへ買い替えるタイミングは古いスプリングマットを手放す絶好のチャンスです。

無料で引き取ってもらえるケースもありますが、店舗により費用がかかることもあるので注意が必要です。各店舗別の処分費用については、下記表を参考にしてください。

ニトリでは購入する家具数と引き取りする家具数が同数であれば、引き取り可能となっていました。スプリングマットレスとベッドフレームを一緒に購入する場合は、両方とも引き取ってもらえることになります。

マットレスのみの場合は、商品により引き取ってもらえない可能性があるのでご注意ください。

購入店舗別スプリングマットレスの処分費用

購入店舗別のスプリングマットレスの処分費用は、下記表の通りです。各店舗により引き取りの費用や条件が異なるので、購入先で引き取りサービスをしているかを確認してください。

店舗名	費用	引き取り条件など
ニトリ	4,400円	購入した商品と同容量・同数のもの
無印良品	無料	購入した商品と同種かつ同数のもの、吊り下げ作業が必要の場合、別途3,000円
東京インテリア	5,000円	購入した商品と同等・同数のもの
イケア	無料	購入した商品と同種類・同サイズ・同数のもの

引越し業者に依頼して引き取ってもらう

対応可能としている引越し業者に限り、引越しのタイミングに不用品を引き取ってもえます。引越しが決まった段階でスプリングマットレスの処分を検討しているのであれば一石二鳥です。

ただし、あくまでも不用品引き取りのサービスを行っている引越し業者に限られるので、事前に依頼をお願いする引越し業者に確認してください。買取という場合は店舗により無料で引き取ってもらえますが、引越し業者では無料とするところが少ない傾向にあります。

引き取りサービスを提供しているかと同時に、引き取りの手数料はどのくらいかかるのかも確認しておく必要があります。

リサイクルショップで売却する

リサイクルショップでの売却を利用すれば処分費用をかけずに済み、むしろ買取金額が上乗せされるのでお得です。ただし、寝具類の難しいところで人が使用していたスプリングマットレスであることに抵抗を感じる人もいます。

長年使い込んだものや汚れが目立つものは、買い取ってもらえない場合もあります。とくにブランドものでない場合は、状態がよくなければ買取の可能性は低くなるでしょう。

また、フレームとあわせての買取が多く、マットレスだけの買取は難しいです。需要の多い有名なブランドのマットレスや電動式ベッドとあわせてであれば、高額で買い取ってもらえるでしょう。

まずはリサイクルショップに出張査定をしてもらい、相談してみてください。

フリマサイトやジモティーなどを利用する

フリマサイトやジモティーを利用することも、スプリングマットレスを処分する1つの方法です。リサイクルショップと違うところは、自分で価格を設定できることです。

ただしデメリットもあり、フリマサイトもジモティーも出品や交渉・梱包を自力で行わなければなりません。送料が高くなる場合もあるので、送料を踏まえた価格設定にする必要があります。

ジモティーの場合は地元での相手先が見つかれば、交渉次第では引き取りに来てもらうことも可能です。また確実に売却・譲渡ができるとは限らないので、結果として売却や譲渡ができずに終了となることも頭に入れておいてください。

知人・友人や親族などでほしい人に譲る

スプリングマットレスを処分したいと考えた際、先ずは身近な知人や友人・親族などにほしい人がいないかどうか聞くことをおすすめします。もしもほしい人がいたとすれば、解体や分別も必要なく運搬面も相手先に来てもらい引き取ってもらうことも可能です。

フリマサイトやジモティーのような知らない人との交渉ではないため、知り合いであることから話し合いもスムーズに運ぶはずです。ただし、相手先が遠方だった場合は運搬費用が発生します。

費用については何事にもトラブルになりやすいので、知り合いであったとしても注意しなければならない重要ポイントです。状態もよく捨てるのはもったいない、相手先が必要としているならば、知り合いの中で再利用してもらえれば自分も相手もお得です。

不用品回収業者を利用する

新しいスプリングマットレスの購入の予定もない場合は、時間も手間もかけず楽に簡単に処分することのできる不用品回収業者がおすすめです。解体・分解をして自治体での粗大ごみ・大型ごみとして出すことはでき、自治体ならば費用も安く抑えられます。

とくに部品の分別が面倒なスプリングマットレスを解体・分解することは困難で、自治体の中に適正処理困難物と指定されるほどです。自治体よりも不用品回収業者はどうしても処分費用が高くなりますが、回収から分別・運搬まですべての過程を任せられます。

また、自分の都合のよいタイミングで処分できることも不用品回収業者のメリットです。昼夜問わず対応可能な不用品回収業者も多いので、日程も楽に調整できます。

スプリングマットレスを処分する場合の費用相場

スプリングマットレスを処分する場合の費用相場は、下記表の通りです。自治体での処分や買い替え引き取りサービスの利用・不用品回収業者での処分いずれも、各地区・各店舗・各業者で費用の幅が大きいことがわかります。

1つの目安として処分費用を安くしたいならば、自治体での回収利用をおすすめします。高くなっても楽に早くスプリングマットレスを処分したい方は、不用品回収業者を利用してください。

自治体の粗大ごみとして処分する場合	1,000円前後
買い替えるときに販売店で引き取ってもらう場合	無料～5,000円
不用品回収業者に依頼する場合	5,000円～10,000円

スプリングマットレスを高価格で売却するためのポイント

スプリングマットレスを売却するなら、少しでも高く買い取ってもらいたいものです。寝具類の場合は買取が難しいとされてはいますが、ブランドもので状態もよければ高価買取の可能性も少なくありません。

スプリングマットレスを高価格で売却するコツを知っておくことで、お得に売却できます。本章ではお得に売却するためのポイントを5つご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

見た目を綺麗な状態にしておく

スプリングマットレスを売却する際は見た目が重要なので、なるべく綺麗な状態にしておきましょう。汗などによるしみ、汚れが付着した状態では、有名ブランドのスプリングマットレスだったとしても減額の対象となります。

目に見える汚れだけではなく、臭いにも注意しなければなりません。たばこや体臭、他にもペットを飼われて一緒に寝ている場合のペット臭も気になるところです。

物理的な面から言えば、さびなどの原因によるきしみ音がある場合も減額につながります。日頃からスプリングマットレスを清潔に保ち、風通しをよくすることやメンテナンスに気をつけることが大切です。

へたりなどの使用感が出る前に売却する

長年スプリングマットレスを使い続けていると、どうしても腰の部分やおしりの部分がへこむことでへたりが生じます。使い続けるほどに使用感が増して、売れにくくなる傾向にあるのです。

スプリングマットレスを高価格で売却するためには、へたりなどの使用感が出る前に売却することがポイントです。家具や家電製品なども同じことが言えますが5年以上経過した場合、買取価格がどんどん下がります。

5年以内を目安として、不要となった・買い替えたいと思ったタイミングで買取査定に出すことをおすすめします。

複数の業者に見積依頼をする

不用品を処分する場合、複数の不用品回収業者に見積り依頼をするのと同様、スプリングマットレスを売却する場合も複数のリサイクルショップや不用品回収業者に査定を依頼し金額を比較することが重要です。不用品回収業者では、回収の他に買取サービスを採用しているかを確かめることが第一歩となります。

買取を行っている不用品回収業者の中では、買取に力を入れている業者も少なくありません。買取の業者により、買取基準もそれぞれ異なるので査定金額に差が生じます。

また、買取実績のある買取経験が豊富な業者を選ぶことも重要ポイントです。4、5社の業者に見積り依頼をするのがおすすめで、あわせて見積り時に業者スタッフの対応や料金体系は明確かなどにより業者選びの判断にもなります。

買取価格の交渉にチャレンジしてみる

買取価格の交渉は勇気のいることですが、買取金額アップのためにもチャレンジしてみる価値はあります。とくにフランスベッドなどの有名人気ブランドのスプリングマットレスならば、買取の金額が上がる可能性は高いです。

買取価格を提示された際に自分でも納得のいく金額ならば問題はありませんが、もしも低すぎるのではないかなどの疑問が生じた場合モヤモヤしたままで終えることになります。金額交渉をした方がお互い気持ちよく買取を終えられるので、勇気を持って買取価格の交渉にチャレンジしてみてください。

人気ブランドのスプリングマットレスを購入する

有名なブランドかどうかは、大きく買取の価格に影響を及ぼします。人気のブランドと言えば、フランスベッド・シモンズ・日本ベッドなどが挙げられます。

高級になればなるほどスプリングマットレスの構造がしっかりしており、寝心地も追求され価格以上の値打ちのある商品となるため高額買取の可能性が高くなるのです。将来的に売却を考えるのであれば、購入時に人気ブランドのスプリングマットレスを選んでおくと良いでしょう。

一般的なマットレスを売却する場合は購入額の20％程度が買取額とされていますが、人気ブランドで状態がよい場合は30～50％にもなるかも知れません。

おすすめの人気ブランド

高級なスプリングマットレスのブランドは、さまざまです。おすすめの人気ブランド寝具メーカー、5社をご紹介します。

いずれも歴史があり、アメリカ製であっても日本の風土に合う日本人向けのスプリングマットレスを提供しています。各社の簡単な特徴は下記表の通りですので、ご参考にしてください。

ブランド名	特徴
フランスベッド	1949年に創業された日本の人気寝具メーカー、国内生産により高い品質と技術を誇る
シモンズ	創業150年以上知名度No.1米製寝具メーカー、最新科学と独自の圧縮技術で安眠をサポート
日本ベッド	100年近い（2024年）歴史ある日本製寝具メーカー、高い品質と究極の寝心地を徹底追求
サータ	ホテルベッドシェア全米No.1の実績、日本の技術力でマット内部での硬さ調節を実現
シーリー	アメリカ直輸入全米シェアNo.1、独自のスプリングによりやわらかさを追求

スプリングマットレスの処分なら不用品回収センターにお任せ！

スプリングマットレスの処分をお考えなら、不用品回収センターにお任せください。スプリングマットレス1点から、他にも多量に不用品や粗大ごみがある場合は不用品回収業者がおすすめです。

時間も手間もかからずすべて不用品回収センターに丸投げしていただければよいだけなので、楽にスプリングマットレスの処分ができます。

不用品回収センターの魅力

特徴	不用品1点からごみ屋敷まで対応可能
料金	4,800円～
営業時間	年中無休、24時間受付中
買取制度	あり
電話番号	0120-949-966
公式HP	https://suisan-portal.jp/

不用品回収センターでは、基本料金・出張見積りが無料とさせていただいております。他社さまではかかる作業費・車両費・エアコン取り外しなどの費用がかからない定額パックプランなので、安心してご利用いただけます。

またweb限定割引キャンペーンを引き続き実施しているため、よりお得です。お陰さまでスタッフの対応も高評価をいただきお客さまのあたたかい声にお応えするよう、よりいっそう心をこめて対応させていただきます。

回収だけではなく高額買取にも力を入れているので、お気軽にご相談ください。回収費用から買取費用を差し引くことで、さらにお得に不用品回収サービスをご利用いただけます。

【まとめ】スプリングマットレスの処分は自分に合った方法を探そう

スプリングマットレスの処分方法や高価格で売却するためのポイントなど、盛りだくさんでご紹介してまいりました。高額買取に欠かせないのが、普段からメンテナンスに気をつけて丁寧に綺麗に使うことです。

いざスプリングマットレスを売却する場合でも、よい状態ならば高額買取の可能性も高くなります。また売却処分を考えないとしても、よい状態を維持することで長く使い続けることも可能です。

処分方法はさまざまあり、それぞれにメリットもデメリットもあります。本記事でご紹介したことを参考に、ご自分に合ったスプリングマットレスの処分方法を見つけてください。