植木の処分方法7選!樹木処分の専門業者の利用や供養の仕方を紹介
現代において、家で植木を育てているという人は少ないですが、昔は家の敷地内に大きな植木を植えている人々が多くいました。ご両親の家を相続して家屋の解体を検討したときに、「植木をどのように処分すればよいのだろうか」と悩む人は多いのと考えられます。
本記事では植木の処分方法や処分した際の費用相場、処分する際の注意点について解説しますので、参考にしてください。
目次
植木を伐採するときの供養の方法
植木を処分する上で注意してほしいことがひとつあります。注意することは、植木を処分する場合、どのような手段であっても処分する前に供養することが望ましいということです。
植木の処分に供養が必要であると急に言われても、供養の手順を知らないという人が多いと思われます。植木の供養方法については、本記事で後ほど解説するので参考にしてください。
また、神社や寺でも依頼すれば供養してくれますので、わからない場合は神社や寺に依頼することをおすすめします。
大きな木を伐採するときに供養が必要と言われる理由
植木も立派な生命あり、植木には神社にある御神木と同様、精霊が宿っているとも言われています。大事にしていたペットが亡くなってしまった場合、多くの人が供養をして弔うでしょう。
植木も動いたりはしませんが、家で育てているのであればペットを飼育していることと同様です。植木に宿っている精霊たちに対して、家を見守ってくれたことを感謝しつつ、適切な方法で処分しましょう。
伐採を避けたい六曜とは
カレンダーを見ると、「大安」や「仏滅」などといった言葉が書かれています。「大安」や「仏滅」などといった言葉は、「六曜」と言われ、元々中国で生まれた概念で、日本には14世紀頃に伝えられました。
日本に伝えられた後、干支や陰陽道などの思想が絡んできて、現在では吉凶を占う指針として利用されることが多いです。六曜は「先勝」・「友引」・「先負」・「仏滅」・「大安」・「赤口」の6つがあり、とくに「赤口」は刃物や火元に注意すべき日とされているので、植木の伐採は避けたほうが無難です。
また、偶数月の7日間に「大つち」、奇数月の7日間に「小つち」という期間があります。「大つち」と「小つち」の期間は、種まき・土木工事・伐採といった土に関する行為は避けたほうが良いとされています。
植木屋や庭師などに、伐採を「赤口」・「大つち」・「小つち」に該当する日に依頼した場合、断られてしまうことが多いです。
神社・寺院などに供養を依頼する
子供の頃から親の実家にあった植木を相続後に伐採するという状況では、寺または神社で供養したいと考える人が多いでしょう。神社や寺に植木の供養を依頼すると初穂料が必要ですが、形式に則ってしっかり供養してくれます。
供養してもらう寺や神社の選定ですが、寺に依頼するのであれば、ご両親が信心していた宗派と同じ宗派の寺をおすすめします。懇意にしていた寺があるならば、該当する寺に依頼すると良いでしょう。
宗派がわからないのであれば、神社の神主に依頼してください。費用については、ホームページなどで事前に確認するのが適切ですが、数千円~1万円程度と設定されています。
自分で供養してもよい
植木の供養は、必ず寺や神社に依頼しなければならないということではありません。自分でお清めすることも立派な供養です。
自分で供養する場合は、清酒と塩を準備します。供養の際の清酒と塩を準備する理由は、清酒や塩は殺菌効果があるからです。供養の際の効果から、清酒と塩は昔から浄化する際のアイテムとして使われ続けています。
供養方法は非常に簡単で、伐採する予定の植木の四隅に清酒と塩を少量撒き、感謝と謝罪も気持ちを込めて題目を唱えます。供養は基本的に伐採前に実施しますが、やむを得ず先に伐採してしまった場合は、伐採後に供養しても問題ありません。
植木を処分する方法
植木の供養が無事終了したら、実際に植木を処分する手段の検討をしていくことになります。植木の処分方法は植木の大きさや処分庭石確保できる時間、予算によって適切な手段を決めることが望ましいです。植木を処分する方法は、大きく分けて以下の7つになります。それぞれの処分方法の特徴について、詳しく解説します。
- 自治体の可燃ごみとして処分する
- 自治体の粗大ごみとして処分する
- 自治体のごみ処理施設に直接持ち込む
- 植木の専門の業者に依頼する
- フリマアプリなどを利用して自分で販売する
- 知人や親戚など植木を欲しい人に譲る
- 不用品回収業者を利用する
自治体の可燃ごみとして処分する
植木の処分方法としてもっとも簡単な方法は、自治体の可燃ごみとして処分する手段です。植木は木材なので、自治体の焼却施設で問題なく焼却処分できます。
しかし、可燃ごみとして処分するには、自治体が指定しているごみ袋に入れなければなりません。ごみ袋は、専用ごみ袋の使用を指定している自治体と指定していない自治体があります。
ごみ袋の指定にかかわらず、伐採した植木をさらに小さくする必要があります。ただし、自治体によっては木材を可燃ごみとして認めていないところもあるので、植木を可燃ごみとして処分可能かということは事前に確認しましょう。
自治体の粗大ごみとして処分する
伐採して細かくすることが難しい場合は、自治体の粗大ごみとして処分できないか検討することもおすすめです。多くの自治体では、ごみ袋に入らない不用品を粗大ごみとして回収しています。
粗大ごみの回収は、大きく分けて「戸別収集」と「回収場所への持ち込み」の2通りの方法で処分できます。自治体によっては一方の手段でしか処分できない場合もあるので、詳しくは該当する自治体のホームページを確認してください。
自治体のごみ処理施設に直接持ち込む
自治体によっては、指定のごみ処理施設に持ち込んでごみを処分できる地域があります。植木もごみ処理施設に持ち込むことで処分可能です。
ごみ処理施設では袋に入らないような大きなごみも引き取ってくれるため、
ごみ袋に入る大きさに切らずに済みます。
大きなごみを切る手間がない一方で、自分で持ち込むのが大変なことと、処分費用が発生することがデメリットです。処分費用は発生しますが、数百円〜1,000円程度で処分できます。
ごみ処理施設の持ち込みは事前予約が必要な自治体もあるので、自治体のホームページで確認してください。
植木の専門業者に依頼する
造園業者・庭師など植木の専門業者に依頼した場合、自分では処分できないような大きな植木も適切に処分してくれます。また、運搬もしてくれるので、事前に特別な準備が必要ないことも大きなメリットでしょう。
ただし、植木の専門業者に依頼すると、高額の費用が発生する場合があるので、処分費用については事前に確認しておきましょう。植木の専門業者に依頼するのであれば、剪定などもまとめて依頼することをおすすめします。
フリマアプリなどを利用して自分で販売する
費用をかけずに処分したい場合は、フリマアプリなどを使って売ることを検討しましょう。自宅の植木が売れるのだろうかと疑問に思う人もいますが、植木そのものを利用するのではなく、木材としての需要があります。
近年DIYが流行っており、木材の価格が高騰しているため、ネット上ではさかんに植木が取引されています。フリマアプリで買い手を探すことは個人同士のやり取りとなるため、植木の状態や運搬方法は、相手にしっかりと説明してください。
知人や親戚など植木を欲しい人に譲る
フリマアプリでの売却と似ていますが、知人または親戚に譲ることでも、費用をかけずに植木を処分できます。近しい人に植木を譲る際は、植木として譲るか、木材として譲るかのいずれかになるでしょう。
植木のまま譲る場合は、造園業者など専門職の人に運搬を依頼することになります。運搬の費用は誰が支払うのかという細かいことも、必ず事前に確認しましょう。
不用品回収業者を利用する
すぐに植木を処分したい、面倒な手続きなしでとにかく植木を引き取ってほしいといった場合は、不用品回収業者の利用を検討してください。不用品回収業者に依頼すれば、植木を伐採する必要はありません。
植木のままの状態でも、伐採して引き取ってくれます。ただし植木のみを回収してもらうとコストパフォーマンスが良くないので、植木以外にも引き取ってほしいものがある時に利用することをおすすめします。
植木を処分するときの費用相場を知ろう
植木は、大きさや処分方法をによって処分する際の費用相場が変わります。同じ処分方法でも植木の大きさによって金額が変わってきます。本記事で紹介した売却による手段以外の方法で、植木を処分する際にどのくらい費用がかかるのかを表にまとめました。
表の金額は植木の処分費用のみです。伐採や運搬を一緒に依頼する場合は、伐採や運搬にかかる費用も別途必要になります。
自治体の可燃ごみとして処分する | 無料 |
---|---|
自治体の粗大ごみとして処分する | 1,000円程度 |
自治体のごみ処理施設に直接持ち込む | 1,000円程度 |
植木の専門業者に依頼する | 数千円~10,000円 |
不用品回収業者に依頼する場合 | 15,000円~ |
植木を伐採するときに注意すべきポイント
植木は、植木の状態のままでは運搬できません。業者に依頼して処分してもらう場合でも、必ず伐採してから運搬します。
植木を伐採する際は、注意しなければならないポイントがあります。植木を伐採するときに注意すべきポイントは、以下の4つです。
- 伐採する時期を考慮する
- 雨天の日の伐採は実施しない
- 伐採した植木はすぐに処分する
- 植木の伐採は専門業者に依頼しよう
伐採する時期を考慮する
植木の伐採を検討する際は、伐採時期を考慮しましょう。まず、古くからの慣わしで、木の伐採には向かない日があります。
木の伐採に向かない日を選択することはおすすめしません。木の伐採に向かない日は以下の通りです。
- 大つち・小つち
- 土用の日
- 赤口
木の伐採に向かない日がある一方、伐採に適している日も存在します。伐採に適している時期は冬です。
冬になると、葉を落とす落葉樹は休眠期に入るため水分が抜け、木が軽くなって扱いやすいです。また、資源として売却する場合も冬のほうが木材としての品質が良くなり、高値で買い取ってもらえます。
雨天の日の伐採は実施しない
とくに自分で伐採するときは、雨の日に伐採することは避けてください。植木が雨の水分を多く吸収するため、晴天時とは比べものにならないほど重くなってしまいます。
植木が重くなると、採した後の運搬が非常に大変です。さらに、切った木を一時的に保管するときもシートなどを被せて防水しなければなりません。
さらに雨が降っているときに伐採するときの注意点として、足場がぬかるんでいるため、伐採作業をするときに怪我をする恐れがあることも挙げられます。
伐採した植木はすぐに処分する
伐採した植木は速やかに処分しましょう。植木を伐採する際には、まず枝を剪定しますが、枝には沢山の葉が生い茂っています。
伐採した後に放置すると、葉は落ち葉となってすべて落ちてしまい、落ち葉の掃除もしなければなりません。迅速に処分すれば、余計な作業を増やさずに済みます。
また、伐採した木を長期間放置すると放火される恐れがあるので、伐採した木は可能な限り速やかに処分することがおすすめです。
植木の伐採は専門業者に依頼しよう
数メートル以上の大きな植木を処分する場合、素人が伐採すると、倒れ方によっては隣の家の塀や壁を壊してしまう恐れがあります。
家屋を破損すると、植木の処分費用とは比べものにならない程の費用を弁償することになります。業者に植木の伐採を依頼する場合は数万円かかってしまいますが、家屋損壊の弁償と比較すると低価格です。
植木の伐採は、無理せず専門業者に任せることがおすすめです。
植木の処分は不用品回収業者がおすすめな理由
何もせずに植木を引き取ってもらえること以外にも、不用品回収業者をおすすめする理由があります。たとえば植木を処分する際は、植木鉢や庭石なども不要となることが多いです。
自治体では植木鉢は回収してもらえても、庭石や土などは引き取ってくれない場合が多いです。不用品回収業者であれば、一部を除いて多くの不用品を回収してくれます。
植木鉢だけではなく不要になった庭石や土なども引き取ってくれるので、不用品回収業者に依頼すれば、庭をきれいにできます。
植木を処分するなら不用品回収センターがおすすめ!
植木の処分に悩んでいる場合は、「不用品回収センター」の利用を検討することをおすすめします。不用品回収センターは全国展開している不用品回収業者であり、適切な方法で植木を処分することが可能です。
植木の処分は不用品回収センターがおすすめ!
不用品回収センターは、どのような植木であっても迅速かつ安全に回収いたします。
24時間365日電話受付を実施しておりますので、深夜でも早朝でも、休日・祝日でもご連絡いただければ即座にスタッフが現場にお伺いします。また、不用品回収センターでは回収の際の立ち会いが不要ですので、遠方で立ち会いが難しい状況でもお気軽にご相談ください。
特徴 | 優秀なスタッフが安全に不用品を回収します。 |
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料金 | Sパック9,800円 |
営業時間 | 365日24時間対応 |
買取制度 | 有 |
電話番号 | 0120-949-966 |
公式HP | https://suisan-portal.jp/ |
植木は安全に考慮し適切に処分しよう
植木を処分する際は、先に伐採しなければなりません。伐採する際は周りに十分スペースが確保されているかなど、安全に十分配慮してください。
道具があれば自分で伐採できますが、万が一のことを考慮すると、やはり専門の業者に依頼して処分してもらうことをおすすめします。植木の処分を業者に依頼する場合は、回収費用だけではなく、伐採や運搬の費用も別途必要なので、事前に見積もりを取るようにしましょう。