芝刈り機を安全に処分する方法9選！寿命と買取についても解説します

最終更新日：2025/01/10

家庭で長年使用していた芝刈り機は、引っ越しの際や新しく買替を行う際に不要となるケースがあります。芝刈り機を粗大ごみとして処分しようとすれば、費用が発生したり回収を拒否されたりする場合もあるので注意しましょう。

今回の記事では芝刈り機を処分する方法や、買取が可能ならば相場はどのくらいか等をわかりやすく解説していきます。

芝刈り機(草刈機)を処分する目安・寿命

芝刈り機の耐用年数は、国税庁によれば7年です(減価償却資産の耐用年数等に関する省令)。しかし、芝刈り機が必ず7年で寿命を迎えるというわけではなく、一般的な寿命は5〜10年といわれています。

こまめに芝刈り機のメンテナンスを行っていれば、20年以上使える場合があります。ただし、芝刈り機の機種や使用する頻度・場所によって寿命が短くなる場合もあるので、5年程度で買替を検討した方が良いでしょう。

芝刈り機は自治体で処分できるかを確認しよう

芝刈り機を処分する場合、粗大ごみとして収集可能な地方自治体があります。自治体から収集してもらえる場合は、自治体ホームページや電話・窓口で収集を申込、有料ゴミ処理券を購入し芝刈り機に貼り付け、指定された収集日・収集場所へ出します。

芝刈り機の処分手数料はエンジンなしが500円程度、エンジンあり(燃料を抜いた物)が1,000円程度です。ただし、芝刈り機が、収集不可(エンジン式・バッテリー式のどちらかが収集不可)の地方自治体もあります。

収集不可の場合は、地方自治体の指示に従い芝刈り機を廃棄物処分場へ直接持ち込んで処分しましょう。

エンジン式とバッテリー式の芝刈り機の特徴は？

芝刈り機には、エンジン式とバッテリー式の2種類があります。それぞれのメリット・デメリットについて解説しましょう。

エンジン式の芝刈り機の特徴

エンジン式の芝刈り機は、一般的に広い土地で雑草を刈るとき利用されます。運転時間が長くパワーもあるので、さまざまな草木に対応可能な点がメリットです。

ただし、専用の混合燃料を必要とするので、長期間使用しないと燃料の劣化でエンジン内部の部品に不具合が発生するリスクがあります。

バッテリー式の芝刈り機の特徴

バッテリー式は、一般家庭の庭の芝生等を刈るとき利用される芝刈り機です。バッテリーを装着するだけで利用できので、手軽に使えて音も静かな点がメリットです。

ただし、バッテリー式の運転時間はバッテリーの充電容量に依存し、1時間程度利用すると充電しなければいけない点はデメリットと言えます。

芝刈り機を処分する方法9選

芝刈り機が故障したり、買替を検討したりしている場合、さまざまな処分方法があります。本項目では、手数料を払って処分する方法、業者に買い取ってもらう方法について解説しましょう。

自治体の粗大ごみとして処分する

芝刈り機を粗大ごみとして処分する場合は、地方自治体から「戸別収集」してもらうか「廃棄物処分場に直接搬送して処分」の2つの方法があります。戸別収集の場合は事前に地方自治体窓口へ問い合わせ、収集を申込後、有料ごみ処理券(500円～1,000円程度)を芝刈り機に貼り付け、指定された収集日に収集場所へ出しておきます。

廃棄物処分場に直接搬送して処分する場合は、地方自治体窓口または廃棄物処分場窓口に、芝刈り機の持込を事前申請し自分の車で搬送が必要です。なお、直接搬送する場合の手数料は、一般的に廃棄物の重さで決められます。

小型家電リサイクルとして処分する

電動芝刈り機は小型家電リサイクル対象商品です。テレビ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機などは「リサイクル対象商品」として適切な回収・処分が義務付けられています。

しかし「小型家電」と呼ばれる家電製品も同じく大切な資源として現在は回収を推奨されています。埼玉県のホームページを確認すると、電動芝刈り機は「他に分類されない民生用電気機械器具(2939 19)の一部」という分類がなされており、小型家電リサイクル対象商品として登録されていました。

ただし芝刈り機の処分方法は自治体や芝刈り機の大きさなどによって異なります。埼玉県所沢市のホームページを確認すると、芝刈り機は電動・手動関係なく粗大ごみでの処分です(50㏄以下のものは不燃ごみ)。

住んでいる自治体の指示にしたがって適切に処分してください。

ホームセンターの回収サービスを利用する

芝刈り機はホームセンターでも販売されており、趣味で家庭菜園などを行っている人はホームセンターで芝刈り機を購入したという人も多いでしょう。ホームセンターでは不要になった商品の引き取りサービスを実施しており、芝刈り機も回収対象商品に含まれていることが多いです。

大手ホームセンターのうち、回収サービスで芝刈り機が対象になっている業者を一覧にまとめました。

紹介したホームセンターすべてで回収条件が「購入した商品と同等の商品」となっています。つまり、芝刈り機を回収してほしい場合は同じくらいの大きさの芝刈り機を購入しなければなりません。

また、引き取り時に注意しなければならないのは上記で紹介したホームセンターではすべて「持込みした芝刈り機」のみ回収の対象となっている点です。さらに店舗によっては芝刈り機を回収していないこともあります。

念のため、訪問する予定の店舗に回収してもらえるか確認したほうがよいでしょう。

使える芝刈り機は買取業者に買い取ってもらう

使用期間が短い芝刈り機やまだ使用可能な芝刈り機は、買取業者に買い取ってもらえる場合があります。最近ではWebで申込ができ、見積もり金額や引取日等の調整も可能です。

芝刈り機の買取業者を紹介

「農機具高く売れるドットコム」「農機具買取ドットコム」はいずれも芝刈り機の買取が可能で、Webで気軽に申込ができる業者です。

買取業者名	申込方法	特徴
農機具高く売れるドットコム	Web申込・電話申込(0800-333-3525)	オペレーターが芝刈り機の査定～支払い完了までをサポート、査定・出張無料
農機具買取ドットコム	Web申込・電話申込(0120-610-341)・FAX(0858-71-0851)	地域によっては店頭持込可能、査定・出張無料

新しく購入する場合は下取りを検討する

芝刈り機を新しく購入する場合は、メーカー・専門業者に下取りを依頼しましょう。処分を検討している芝刈り機と同じメーカー・専門業者の芝刈り機を新規購入するならば、下取りに応じてくれる可能性があります。

新しい芝刈り機とスムーズに引き換え処分ができ、故障した物でも無料で引き取ってくれる場合があるので、処分にあまり手間がかからない方法です。

リサイクルショップに買い取ってもらう

リサイクルショップで、買取が可能なケースもあります。使用期間が短い芝刈り機や比較的新しい芝刈り機は、高く買い取ってもらえる場合があります。

リサイクルショップの買取価格例は次の通りです。

ただし、フリマサイトで売却するよりも、買取金額は安くなる傾向があります。刃こぼれや汚れがひどい芝刈り機の場合は、買い取ってもらえない可能性が高くなります。

まだ使える場合はフリマサイトで売却する

不要になったものの使用できる芝刈り機は、フリマサイトやインターネットオークションで売却が可能です。とくに新品の芝刈り機や使い勝手が良いバッテリー式の芝刈り機は、高く売却できるでしょう。

ただし、芝刈り機の購入者とのトラブルを避けるため、次の配慮が必要です。

また、出品の際は、出品する側が配送料を負担するのか・購入者が負担するかもよく確認しておきましょう。

友人や知人に譲る

まだ使える芝刈り機は、リサイクルショップやフリマアプリで売却する以外にも、友人・知人に譲るという手段でも処分できます。友人・知人で家庭菜園をしている人や農業をしている人などがいれば、芝刈り機を探していないか聞いてみるとよいでしょう。

譲渡できれば芝刈り機を処分できるうえに、渡す相手には喜んでもらえると一石二鳥です。譲る相手が決まったら取りに来てもらうのか、相手先に送るのか、引き渡し方法を事前に決めておくようにしましょう。

不用品回収業者に依頼する

不用品回収業者に、芝刈り機の回収を依頼できます。不用品回収業者は、1点から芝刈り機の回収へ応じます。

ただし、不用品回収業者は、芝刈り機を回収するだけでも数千円程度かかる可能性があります。芝刈り機の他に多量の不用品もある場合は、不用品回収業者を利用したほうがよいでしょう。

不用品回収業者で芝刈り機を処分するメリット

不用品回収業者は非常に便利なサービスではあるものの、回収費用はほかの処分方法と比べると高額になります。不用品回収業者を有効に活用するには、不用品回収業者に依頼することによるメリットを十分理解しておかなければなりません。

本章では不用品回収業者を依頼することによるメリットを解説します。

エンジン式芝刈り機でも処分してもらえる

不用品回収業者を依頼することで得られる最大のメリットは、自治体で処分してもらえない不用品も回収してもらえる点です。芝刈り機は自治体ごとに大きさなどで処分方法が異なりますが、エンジン式の大きなものになると自治体では回収してもらえないケースがほとんどです。

たとえば大阪市では、手動式・電動式の芝刈り機は持込み施設へ搬入可能ですが、エンジン式のものは持込み不可となっています。不用品回収業者に依頼すれば手動・電動・エンジン式関係なくまとめて回収してもらえるため、非常に便利です。

自治体と比較して日程調整に融通がきく

回収してもらう時間に融通が利くのも不用品回収業者を依頼することで得られるメリットのひとつです。自治体で芝刈り機を処分する場合、小さなものは不燃ごみ、大きなものは粗大ごみでの処分になりますが、不燃ごみ・粗大ごみともに燃えるごみや資源ごみと比べると回収頻度が少ないです。

すぐに処分したいと思っても、自治体ではなかなか思うように処分できない時が多いでしょう。しかし不用品回収業者は依頼した時間どおりに回収してくれるうえ、早い業者だと依頼日当日に回収してもらえます。

芝刈り機だけでなく他の農機具もまとめて処分可能

あらゆる不用品をまとめて回収してもらえるのも、不用品回収業者を依頼することで得られるメリットのひとつです。農業をしている人は、芝刈り機以外にも多数の農機具を使いますが、農機具のなかには自治体では処分できないものもあるでしょう。

また、自治体で処分する時は回収場所に運ばなければなりませんが、農機具は重たいものも多く、回収場所に運搬するのも一苦労です。不用品回収業者に依頼することで芝刈り機以外の農機具をはじめとした不用品をすべて回収してもらえますし、運び出す必要もありません。

芝刈り機だけでなく他の農機具など不用品が複数あるならば、不用品回収業者の利用を検討したほうがよいでしょう。

中古の芝刈り機は需要があるか？

芝刈り機は中古であっても需要が高ければ、自分で処理手数料を支払い自治体等に処分してもらうより売却した方が良いでしょう。本項目では、中古の芝刈り機の需要や人気メーカーの芝刈り機の売却でどれくらいの収益になるのかを解説します。

中古の芝刈り機は需要がある

芝刈り機は、農地の雑草の刈り取りや自宅の庭の芝を刈るとき便利です。植物は初夏から真夏に成長が早くなるので、手間をかけずに刈り取る場合は芝刈り機が重宝されます。

そのため芝刈り機は、春～初夏くらいに需要が宅なります。芝刈り機の売却を考える場合は、タイミングを見計らい売却すると高値が付く可能性があります。

また、芝刈り機は、庭の草や芝の手入れのために「新品で購入するのではなく中古でも使いたい」と考えている方が多いといえます。芝刈り機は、種類に関係なく比較的需要が高いといえるでしょう。

中古でも高値買取が期待できるメーカー

芝刈り機は、メーカーに関係なく中古でも需要はあります。ただ、人気のあるメーカーの芝刈り機なら、中古でもさらに高値での売却が可能です。本項目では、とくに人気のあるメーカーの芝刈り機の特徴や価格相場を紹介しましょう。

人気メーカー	特徴	買取価格の相場
共立	手作業用の芝刈機や乗用の芝刈機の他、自走式ロボット芝刈機も販売	1,000円～180,000円
リョービ	操作が簡単で手作業用の芝刈機を数多く販売	500円～2,500円
マルヤマ	BIG-Mブランドをホームセンター等で積極的に展開	1,100円～56,800円
キンボシ	家庭環境の問題に配慮した超低騒音のジャパンモアーシリーズを販売	1,700円～186,800円

芝刈り機を高値で買い取ってもらうためのポイント

芝刈機は高値で売却したいなら需要が高くなる時期に合わせるだけではなく、さまざまなポイントを押さえておく必要があるでしょう。本項目では、高値での売却が期待できる3つのポイントについて取り上げます。

事前に汚れなどがないようにきれいに清掃する

売却する前に芝刈り機の汚れをしっかり落とし、見栄えをきれいに整えるのがポイントです。業者に持ち込む前に清掃していれば、業者側が行うクリーニング費用を抑えられます。

汚れた芝刈り機でも業者側でクリーニングや修理は行いますが、クリーニングの手間・費用を抑えた分、価格に上乗せしてもらえる可能性が高くなります。芝刈り機の細かな部分の汚れ・ごみ、とりわけ刃の部分に残っている草の除去を行いましょう。

取扱説明書や付属品を揃えておく

芝刈り機本体だけではなく、取扱説明書や付属品を揃えて売却するのがポイントです。ただし、取扱説明書や付属品がないからといって、買取を拒否されるわけではありません。

芝刈り機は、操作方法が説明されている取扱説明書やリール刃や延長コード等の付属品があれば高値で売却できるでしょう。なお、追加購入したギアやアダプター等の関連商品もあれば、付加価値はさらに高くなる可能性があります。

問題なく動くかなどの動作確認をする

売却前に燃料やバッテリーを使用し、芝刈り機が正常に動くかどうか試してみましょう。経年劣化でまったく作動しなかったり、異常な動作をする場合は粗大ごみとして処分した方が良いです。

ただし、買取業者の中には、故障品の買取も可能なところがあります。どうしても売却したい場合は、故障品を扱っている業者に相談しましょう。

芝刈り機の各部品などを適切に処分する方法

芝刈り機は本体だけではなく、各部品の処分方法についても知っておかなければなりません。部品によっては正しく処分しなければ環境を悪化させたりトラブルを発生させたりする可能性があります。

本章では燃料・刃の部分・バッテリーの正しい処分方法を解説します。いずれも消耗品であり、いつかは処分しなければならなくなるので、正しい処分方法をしっかり覚えておくようにしましょう。

芝刈り機の燃料(ガソリン)を処分する方法

芝刈り機の本体に燃料が残っている場合は必ず本体から抜き出しておかなければなりません。芝刈り機本体から燃料を抜き出す方法は以下のとおりです。

抜き出した燃料は廃油扱いになります。燃料は自治体が指示している容器に移し替えて、資源ごみとしての回収など適切に処分しましょう。

芝刈り機の刃を処分する方法

芝刈り機の刃は非常に鋭利になっているので、必ず芝刈り機本体から取り外して処分しましょう。芝刈り機の刃は金属製のものが多く、金属ごみとして処分することになります。

金属ごみは資源としての回収または不燃ごみとしての回収となるので、住んでいる自治体の決まりにしたがって処分しましょう。処分する際は怪我をしないよう、必ず刃を布や厚紙などで巻いて刃の部分が露出しないよう処置した上で廃棄してください。

芝刈り機のバッテリーを処分する方法

芝刈り機のバッテリーはリチウムイオン電池を使用していることが多いです。リチウムイオン電池は適切な処分をしなければ環境悪化の要因となるだけではなく、熱を持つことで発火する危険性もあります。

そのため、バッテリーは自治体での回収対象外となっている場合がほとんどです。芝刈り機のバッテリーは自治体による回収以外の方法で処分しなければなりません。

芝刈り機のバッテリーを処分するおもな方法は以下の通りです。

選択する方法によっては回収費用が必要になることもあるので、料金を比較してもっともローコストで処分できる方法を探すとよいでしょう。

芝刈り機を処分する際の費用の相場は？

地方自治体に芝刈り機の処分を依頼できる場合は、担当職員の指示に従い指定された日時・場所へ出す必要があります。ただし、処分手数料は安く、500円～1,000円程度です。

一方、不用品回収業者に依頼する場合、芝刈り機1台から回収可能な業者が多く、依頼者の希望する日時・場所に訪問してくれます。しかし、費用は5,000円以上かかる可能性があり、芝刈り機の他に多量の不用品を処分したいとき、利用した方が良いでしょう。

各自治体	500円～1,000円
不用品回収業者に依頼	5,000円以上

芝刈り機を処分するなら不用品回収センターにお任せ！

特徴	年間5万件以上の回収実績を誇り、女性スタッフも活躍中
料金	4,800円～100,000円
営業時間	24時間365日受付中
買取制度	有
電話番号	0120-949-966
公式HP	https://suisan-portal.jp/

不用品回収センターでは、お客様の都合の良い時間帯にいつでも連絡が取れ、24時間365日・電話・メール・LINEで相談・見積もりができます。連絡を受け付けたら、最短30分でご自宅への訪問が可能です。

今ならWebでお問合せいただくと、定額パックを特別価格でご案内しています。定額パックを最大14,200円も割引できるのでお得です。芝刈り機の処分にお困りの場合は、ぜひ不用品回収センターをご利用ください。

【まとめ】芝刈り機の処分は適切に行うことが大切！

芝刈り機は、地方自治体や不用品回収業者で処分が可能です。ただし、芝刈り機の状態が良ければ、買取業者に高値で売却できるケースもあります。

また、芝刈り機の他に多量の不用品があれば、不用品回収業者に一括処分を依頼した方が、手間もかからず安心して処分を任せられます。芝刈り機は自分にあった方法で、適切に処分しましょう。