ヘルメットの処分8選!処分費用や寿命も併せて解説
バイク・自転車に乗るときや工場・工事現場等の業務で安全のため身に着けていたヘルメットは、破損した場合の他に一定の年数を経過した際も処分する必要があります。ヘルメットをどのように処分してよいか、わからない方々も多いでしょう。
本記事では、ヘルメットの種類と寿命、自転車やバイク用・工業用ヘルメットの処分方法、ヘルメットを処分する際の費用相場、処分をリサイクルショップ等へ売却する有効性等について解説します。
- ヘルメットの種類と寿命
- 種類別のヘルメットの処分方法
- ヘルメットを処分する際の費用相場
目次
ヘルメットの種類と寿命
ヘルメットは、飛来物や落下物・転倒による危険の防止または軽減を図るため着用します。ヘルメットには、大きく分けて工業用と自転車・バイク用の2種類があります。
また、ヘルメットにも寿命があるので一定の年数を経過したら新しいヘルメットに交換し、高い安全性を保つ必要があるでしょう。
ヘルメットには工業用と自転車・バイク用がある
ヘルメットには、大きく分けて工業用と自転車・バイク用の2種類が存在します。工業用ヘルメットは「産業用保護帽」とも呼ばれ、飛来・落下物や墜落時に転倒時の頭部への衝撃を吸収し、頭部の損傷を防ぐ役割があります。
土木・建設現場や電気作業等の感電の危険がある場所をはじめ、労働安全衛生法で定められた危険な場所の作業に必要です。バイク用ヘルメットは、視野が十分に確保できる・衝撃吸収性があり帽体は耐貫通性を有する等、厳しい基準が設定されています。自転車用ヘルメットの場合は、衝撃吸収性能・あご紐引張り強度・脱げにくさ等の一定の基準が設けられています。
ヘルメットの寿命はどれくらい?
ヘルメットの寿命(使用期限)は使用開始から3年が目安であり、期間の経過により破損の有無にかかわらず買い替えた方が良いといわれています。なぜなら3年を経過したヘルメットは目に見えない部分の劣化が進行しており、万一の事故に遭った場合、衝撃を受け流せなくなっている可能性が高いからです。
また、ヘルメットはSGマーク対象製品(一般財団法人製品安全協会の安全基準をクリアした製品)であり、SGマークの基準に則り耐用年数は3年と定められています。
強い衝撃を受けた場合はすぐ処分する
ヘルメットの寿命の目安である3年を経過しなくても、使用状況・保管状況により劣化のスピードは異なります。次のように事故を回避したり、異常がみられ始めたりしたら買替を検討しましょう。
- 一度でも転倒してヘルメットをぶつけた・飛来物や落下物をヘルメットで防いだことがある
- ヘルメットの使用頻度が高く、あご紐や内装が擦り切れてしまった
- ヘルメット内のウレタン部分がへたり、かぶると緩く感じる
- ヘルメット内の発泡スチロールが膨んだ、塗装の表面に白い亀裂が入っている
自転車・バイク用ヘルメットの処分方法8選
自転車・バイク用ヘルメットを処分するには、地方自治体の不燃ごみや粗大ごみとして処分する・フリマアプリやオークションへの出品・リサイクルショップで売却する方法等もあります。本項目では、自転車・バイク用ヘルメットを処分する8つの方法についてわかりやすく解説しましょう。
自治体の不燃物として処分する
ヘルメットが破損した・ヘルメットの寿命の目安が経過したならば、基本的に自治体の「可燃ごみ」または「不燃ごみ」として処分が可能です。各地方自治体で指定された方法に従い処分を行いましょう。
ただし、ヘルメットでフルフェイスタイプのような大きなサイズならば、地方自治体によっては粗大ごみとして処分しなければいけません。
自治体の粗大ごみとして処分する
地方自治体によっては大きめのサイズのヘルメットを粗大ごみとして扱い、回収する際に有料となる場合があります。粗大ごみは一般的に最大辺30cm超える家具・家電が該当し、30cmを超えるヘルメットは粗大ごみで処理しなければいけない可能性が高いでしょう。
ヘルメットを粗大ごみとして回収してもらうには、地方自治体(市区町村役場)にインターネットか電話で回収を依頼します。依頼後、料金分の手数料納付券(200円~500円程度)をスーパーやコンビニ・郵便局等で購入し処分するヘルメットに貼り付けます。
収集日当日の朝8時くらいまでに指定の場所へ運び出しておけば、回収業者がヘルメットを回収します。
メーカーに廃棄依頼する
ヘルメットの買換の際には、販売店等で古いヘルメットの回収が可能な場合もあります。販売店等で廃棄できないときは、メーカーのカスタマーサービスを利用しヘルメット廃棄の相談を行ってみましょう。
利用者が郵送料を負担すればメーカー側の方で回収してくれる場合があり、回収したヘルメットはセメントの材料等に再利用するところも存在します。
フリマアプリやオークションで売却する
処分したいヘルメットは、フリマアプリやオークションを利用し売却も可能です。ヘルメットの状態が良好で有名メーカーのものなら、高く売却できる場合や古いタイプでも買い手があらわれる可能性はあります。
ただし、ヘルメットを出品する際に、出品者が自ら写真撮影や説明文を書く等の作業が必要です。出品するサイトによっては、売れた時点で出品手数料3.5%~10%が必要なケースもありますので注意しましょう。
また、出品したヘルメットが迅速に売れるとは限らず、買い手があらわれるまで時間のかかるケースも考えられます。
リサイクルショップに買取を依頼する
リサイクルショップではヘルメットも買取対象であり、店頭に持参して買取を依頼する・出張買取も利用可能です。ただし、リサイクルショップの買取には、次のような条件があります。
- 傷や劣化がなくきれいな状態のもの
- 使用期間が3年以内
- 国内大手メーカーのヘルメットである
- シールを貼り付けたり、ペイントされたりしていない
傷があったり劣化が激しかったりするヘルメットは、リサイクルショップで引き取り不可になってしまう場合があるので注意しましょう。
地元密着型の掲示板などを利用して必要な人を探す
特定の市区町村内に限定した地元密着型の掲示板を利用し、ヘルメットを譲り受けたい人に譲渡できる可能性もあります。地元密着型の掲示板では、無償で不用品の譲渡・譲受を行うこともできます。
また、地方自治体が、不用品の譲渡・譲受掲示板を設置しているところもあります。地方自治体の掲示板でヘルメットの譲渡を申し込む場合は、まず地方自治体の窓口に連絡し手続きを行いましょう。
友人や知人で必要な人に譲る
処分したいヘルメットは、バイクや自転車をよく利用する知人や友人・親類に譲り渡すのも良い方法です。知人や友人等に譲れるなら、粗大ごみとして地方自治体に有料で回収を依頼する必要はありません。
ただし、ヘルメットを知人・友人等に無理やり押し付けては、深刻なトラブルに発展するおそれがあるでしょう。あくまで譲り受けを希望している知人・友人等に、ヘルメットを譲渡する必要があります。
不用品回収業者へ処分を依頼する
ヘルメットの処分を、不用品回収業者に任せる方法があります。不用品回収業者を利用する場合は、ヘルメットの他に回収してもらいたい家財道具等と一緒に依頼した方がメリットが大きいでしょう。
不用品回収業者が独自に設定している料金プランを利用すれば、ヘルメットや大量の不用品をリーズナブルに処分できます。
工業用ヘルメットの処分方法
工業用ヘルメットを処分する場合、地方自治体によって一般ごみや粗大ごみとして処分できるケースもあれば、特定の団体が運営するサイクルシステムを利用し処分が可能なケースもあります。本項目では、それぞれのケースについて解説しましょう。
自治体で処分する
各地方自治体で違いはあるものの、ヘルメットの内装に金属等を使っていなければ、可燃ごみまたは不燃ごみとして処分が可能な場合もあります。各地方自治体が定めるごみ収集の日に、決められた方法で出せば基本的に無料で処分できます。
工業用ヘルメットをどのように処分できるのか、各地方自治体の担当部署(主に環境保全課等)に問い合わせ確認してみましょう。
一般社団法人日本ヘルメット工業会のリサイクルシステムで処分する
ヘルメットの「リサイクルセンター」で、ヘルメットを回収し再生利用が可能です。一般社団法人の日本ヘルメット工業会では、リサイクルセンターを設け使用済みヘルメットの再生利用を実行中です。
利用の経緯としては、期限切れ・使用済みのヘルメットを日本ヘルメット工業会に会員登録している購入店に下取りしてもらいます。日本ヘルメット工業会では、リサイクル可能な部分は中間処理業者に処理を依頼し、リサイクルできない部分は廃棄物処理業者に依頼・処分する方法をとります。
ヘルメットを高く買い取ってもらうためのポイント
ヘルメットは粗大ごみとして処分する場合、1つで200円~500円程度の手数料がかかります。一方、売却を希望する場合は、条件により高く買取ができるケースもあります。
- ヘルメットに汚れやにおいがなくきれいであること
- ヘルメットを使用した期間が短いこと
- 有名なメーカーの製品であるかを確認
ヘルメットに汚れや傷がなくきれいであること
ヘルメットを買取してもらう場合、外側の他に内部に汚れや傷もなく清潔である点がポイントです。ヘルメットは頭部を直に覆うものなので、ヘルメット内に汚れやにおいが残っていれば買取を拒否される可能性があります。
ヘルメットは日ごろから丁寧に扱い、こまめに外側や内側をクリーニングし清潔に保っておく必要があります。
ヘルメットを使用した期間が短いこと
新品に近い状態のヘルメットの方が、買取額は高くなります。ヘルメットに汚れや傷がなくきれいであっても、使用開始から3年以内のものでないと売却は難しいでしょう。
ヘルメットは、万一の事態に使用者の頭部をしっかりと保護する安全性が求められます。そのため、使用開始から長期間経過したものは、購入時の高い安全性を保っていない可能性があります。
有名なメーカーの製品であるかを確認
有名なメーカーのヘルメットであれば、高く売却できる可能性があります。有名なメーカーは主に次の通りです(製品名はすべてフルフェイス型ヘルメット)。
- Arai(アライ):PB-SNC2 RX-7X、RAPIDE-NEO、XD等
- SHOEI(ショウエイ):X-Fifteen、GT-Air II、Z-8等
- OGK KABUTO(オージーケーカブト):FF-5V、FF-RIII、エアロブレードIII等
ヘルメットの売却は、バイクやヘルメット等に関する専門的知識のある「バイク買取業者」へ依頼した方が、高く買い取ってもらえる場合が多いです。
ヘルメットを処分する際の費用相場は?
ヘルメットを処分する際に、地方自治体の不燃ごみとして処分する・粗大ごみとして処分する・不用品回収業者に依頼する場合等処分方法によってかかる費用は異なります。本項目では、処分方法ごとの費用相場についてとりあげましょう(費用は、すべて税込です)。
自治体の不燃ごみとして処分する | 無料~110円(10kg程度) |
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自治体の粗大ごみとして処分する | 200円~500円程度 |
メーカーに処分依頼する | 1,650円~2,750円程度 |
不用品回収業者に依頼する | 3,850円~6,600円 |
ヘルメットの処分なら不用品回収センターがおすすめ!
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特徴 | 年間5万件以上の回収実績で、安全・安心な回収サポート |
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料金 | 4,800円~100,000円 |
営業時間 | 24時間365日受付中 |
買取制度 | 有 |
電話番号 | 0120-949-966 |
公式HP | https://suisan-portal.jp/ |
不用品回収センターを利用する際は、ヘルメットの他家庭で処分に困っている不用品の回収をまとめて依頼すれば、お得に不用品を片付けられます。パック料金は6種類と充実しており、家庭の不用品の量に応じて選択が可能です。
相談・見積もりを行う際は、24時間365日、電話・メール・LINEで依頼を受け付けているので、お客様の都合の良い時間帯にご連絡ください。不用品回収センターでは、不用品回収の際の見積もりや出張費・エアコンの取り外し・キャンセル料金も請求いたしません。
【まとめ】ヘルメットは自分にあった方法で処分しよう
ヘルメットの処分方法にはさまざまありますが、自分に合った処分方法を探すことが大切です。ヘルメットは、大切な頭部を守る重要な役目を担っています。
ヘルメットの寿命を考慮し、適切な時期に処分する必要があります。本記事で紹介した方法を、ヘルメットを処分する際の参考してください。
また、ヘルメットの処分に困ったりほかにも処分したい不用品がある場合は、不用品回収業者の利用をおすすめします。