車のバッテリーを適正に処分する方法!処分費用や注意点をあわせて解説

車のバッテリーは、2〜3年ほどで寿命を迎えます。しかし、車のバッテリーは、鉛や硫酸などの有害物質が含まれるため、一般ごみとして処分できません。
バッテリーの交換を依頼した業者や、新しく購入した店舗に不要になったものの回収を依頼するのが、一般的な処分方法です。中には、バッテリーの買取に対応する業者があり、1kgあたりの鉛価相場で査定されることがあります。
本記事では、車のバッテリーを適正に処分するための方法を紹介しますので、自分に適した処分方法を選択しましょう。
- 車のバッテリーを処分するタイミング
- 車のバッテリーを処分する際の注意点
- 車のバッテリーの処分方法6選
- 車のバッテリーの処分にかかる費用
目次
車のバッテリーを処分するタイミング
バッテリーは消耗品なので、定期的な交換が必要です。一般的には、寿命は2〜3年ほどとなっており、走行環境や使用状況によっても異なってきます。
また、バッテリーの寿命は、車種によっても違います。夜間走行や短距離走行が多い場合は、バッテリーは短命です。
バッテリーが劣化すると、走行している時にライトが暗くなる、エンジンがかかりづらくなる、パワーウインドウの動作が遅くなるなどの症状が現れます。充電を行ってもバッテリーが回復しない場合は、処分または交換を検討しましょう。
車のバッテリーを処分する際の注意点
バッテリーは、有害物質などが含まれており、一般ごみとして自治体などでは処分できません。古いものは液漏れしやすくなっており、皮膚に付着すると大変危険です。
バッテリーの処分を検討する際は、本項で紹介する注意点を確認し、正しい知識を持った専門業者に処分を依頼しましょう。
- 自治体では処分できない
- 液漏れに注意する
- 火災の危険があるため注意する
- 解体してはいけない
- 金属に触れさせない
自治体では処分できない
バッテリーは、鉛や硫酸などの有害物質が含まれているため、環境汚染などのリスクが伴う「適正処理困難物」です。そのため、ほとんどの自治体で処分できません。
また、処分の際に発火のリスクもあり、自治体のごみ処理施設では処分が難しいとされています。テレビや冷蔵庫などの家電リサイクル法対象製品などと同様に、自治体に処分を依頼すると断られる場合がほとんどです。
自治体のルールに反して、ごみ集積場に出すことなどは、不法投棄とみなされ罰則が科せられる可能性があるため注意しましょう。
液漏れに注意する
古いものは液漏れするリスクが高く、皮膚や服につくことによって火傷を引き起こす可能性があります。漏れた液体が、目に入ると失明の危険性もあるので注意が必要です。
また、金属部分を腐食させるだけではなく、火花が引火して車両の爆発や火災につながる可能性もあります。液漏れを発見したら、すぐに専門業者に点検や交換を依頼しましょう。
作業時はゴム手袋やゴーグルで肌や目を保護するなど、安全対策を徹底するようにしましょう。
火災の危険があるため注意する
車のバッテリーには、鉛や硫酸が入っているため、取り扱い方法を誤ると火災の原因になる場合があります。とくに、充電や走行の直後は、内部の液体から酸素と水素のガスが発生しています。
水素のガスは可燃性ガスであり、非常に燃えやすい性質です。喫煙や、静電気などの些細なきっかけでも爆発を起こす可能性もあるので、作業時には火気厳禁のうえ、絶縁処理をきちんと行いましょう。
充電直後や、走行直後のバッテリー付近での喫煙や火気の使用はやめましょう。
解体してはいけない
バッテリーには有害な物質が使用されているため、自分で解体して処分するのは危険です。解体の際に、有害物質に触れて化学火傷を負う場合や、吸い込んでしまった場合は、呼吸器に悪影響を及ぼすでしょう。
また、車のバッテリーは、産業廃棄物や有害廃棄物に該当するため、適切な処分方法が定められています。自分で廃棄や解体を行うと、不法投棄や不適切処理と判断され罰則を科せられる可能性もあるので注意しましょう。
金属に触れさせない
車のバッテリーのプラス・マイナスそれぞれの端子に金属が触れることによって、ショートし、バッテリーの電気が一気に流れるので、大変危険です。強力な電流が流れることによって、火花が飛び散ったり、ケーブルや金属が高熱により溶けたり、火災が発生する可能性もあります。
火花や高温化により、感電する場合も考えられます。バッテリーを外すなどの作業をする際は、正しい順序と絶縁対策を守ることが重要です。
車のバッテリーの処分方法6選
車のバッテリーは、基本的に自治体では回収に対応していません。自分で解体するのもケガや火災などのリスクもあり、非常に危険なのでやめましょう。
バッテリーの処分をする場合は、以下の6つの方法があります。それぞれの方法にメリット・デメリットがあるので、自分に合った処分方法で処分を行いましょう。
- カー用品店に処分してもらう
- ガソリンスタンドに持っていく
- バッテリーを扱うホームセンターに持っていく
- バッテリー交換時に引き取ってもらう
- リサイクル業者に依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
カー用品店に処分してもらう
カー用品店で処分が可能です。バッテリーはリサイクル可能なため、店舗によっては無料で処分してもらえるのが大きなメリットです。
カー用品店で処分を希望する場合は、引き取りができるかどうか、引き取りの条件などを事前に電話などで問い合わせておきましょう。店舗によっては、新しく購入することによって、使っていない車のバッテリーを無料で引き取るとなっている場合もあります。
新規での購入予定がない場合は、使っていないものの処分費用が発生してしまう点がデメリットです。
ガソリンスタンドに持っていく
ガソリンスタンドでも処分が可能です。処分する点のメリットは、自宅や職場の近くの店舗で処分できる点です。
給油や洗車を行う際に処分も依頼できます。デメリットは、すべての店舗で処分ができる訳ではない点です。
持ち込む前に、処分ができるかどうか事前に問い合わせるようにしましょう。また、ガソリンスタンドでは有料で処分となる場合がほとんどとなります。
費用は店舗ごとに異なるので、確認しましょう。
バッテリーを扱うホームセンターに持っていく
車のバッテリーを販売しているホームセンターでも処分ができます。メリットは、新しく購入した場合、使用していないものを無料で引き取ってくれる点です。
デメリットは、店舗ごとにルールが異なり、バッテリーの販売を行っていても、処分ができない店舗があるという点です。事前に店舗に確認した上で持ち込むようにしましょう。
また、処分の依頼をするバッテリーの個数が多い場合は、処分料金が発生する場合もあるので、あわせて店舗に確認するようにしましょう。
カインズの場合
カインズの場合、不要になったカーバッテリーを店舗で無料で回収してもらえるケースがあります。使用済みのカーバッテリーを店舗に持ち込み、店員に引き渡すだけでバッテリーの処分ができます。
店舗によっては回収していない場合があるため、カーバッテリーの処分ができるかを持ち込みたい店舗に事前に確認しましょう。カインズでは、カーバッテリー以外にも自転車や消火器、電動工具など対象品であれば無料での引き取りサービスを実施しています。
DCMの場合
DCMでは、カーバッテリーを購入した場合に限って、使用済みのカーバッテリーの回収を行っています。カーバッテリーを新しく購入する予定がある場合は、大変便利なサービスと言えるでしょう。
使用済みのカーバッテリーのメーカーによっては、DCMで新しいバッテリーを購入しても回収してもらえない場合があります。DCMで使用済みのカーバッテリーを回収してもらいたい場合は、事前に最寄りの店舗でカーバッテリーの回収の可否を問い合わせてみてください。
バッテリー交換時に引き取ってもらう
整備工場・カーディーラーにバッテリー交換を依頼する際に、古いバッテリーの処分も可能です。代金は、バッテリー本体の料金に加えて、交換の工賃なども発生するので、他の処分方法と比べて高くつきやすくなっています。
しかし、カーディーラーや整備工場のスタッフは、車に関する専門的な知識や経験があるので、処分を安心して任せられます。また、他の点検や物品の交換なども同時にやってもらえるので便利です。
リサイクル業者に依頼する
車のバッテリーは、リサイクルができる資源である鉛・プラスチックなどを含んでいます。リサイクル業者によっては、バッテリーに含まれる鉛などの資源価値をもとに買取ってくれます。
リサイクル専門の業者に頼むことによって、適切な分解や再利用ができるようにしてくれるので、環境にもやさしい点がメリットです。しかし、リサイクル業者の中には、悪質な業者も存在します。
悪質な業者に依頼をした場合、無許可の業者が不法投棄を行ってしまう可能性があるので注意が必要です。また、リサイクル業者に処分を依頼する場合は、事前に処分費用の確認をしましょう。
リサイクル業者に処分を依頼する場合の費用の相場は、500円〜1,500円程度となっています。
不用品回収業者に依頼する
不用品の回収業者にも、処分を依頼できます。メリットは、重くて運搬しにくいバッテリーを自宅に回収に来てくれる点です。
また、ほかにも処分したいものがある場合は、まとめて処分もできます。デメリットは、不用品の回収業者は自動車に関する専門店とは違い、バッテリーをどのようにして処分していくのかが不透明であるため、安心して任せられない点です。
加えて、不用品の回収業者にバッテリー1点のみの回収を依頼した場合、出張費や基本料金などが発生するので、割高になる傾向がある点もデメリットとして考えられます。
車のバッテリーの処分にかかる費用
車のバッテリーの処分にかかる費用は、処分方法によって異なります。それぞれの方法の処分費用は、以下のとおりです。
新しいバッテリーを購入した場合は、店舗にて無料で処分できる場合が多く見受けられます。しかし、店舗によっても対応が異なるので、利用予定の店舗にあらかじめ確認しましょう。
新しくバッテリーを購入せず、古いものの処分のみ行う場合は、ほとんどが数百円〜数千円程の費用が発生します。
カー用品店に処分してもらう場合 | 無料〜または、数百円〜1,000円程度 |
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ガソリンスタンドに持っていく場合 | 数百円〜1,000円程 |
ホームセンターに持っていく場合 | 無料〜または、数百円〜1,000円程 |
バッテリー交換時に引き取ってもらう場合 | 数千円程度 |
リサイクル業者に依頼する場合 | 500円〜1,500円程度 |
不用品回収業者に依頼する場合 | 500円〜数千円程度 |
車のバッテリーの処分は不用品回収センターがおすすめ
特徴 | 即日対応可能 |
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料金 | SSパック 4,800円〜 |
回収可能な不用品 | 冷蔵庫、マットレス、木材など |
買取制度 | あり |
電話番号 | 0120-949-966 |
公式HP | https://suisan-portal.jp/ |
不用品回収センターは即日対応も可能となっており、退去日が決まっていて引越しの期限が迫っている場合でもすぐに対応いたします。買取も処分と同時にできるので、リサイクルショップなどに持っていく手間も省けます。
見積もりもLINEを活用し、写真だけで簡単に見積もりを取ることが可能です。作業日当日も立ち会いが必須となっているので、忙しい方も気軽にご相談ください。
不用品回収センターは、車のバッテリーをはじめとする処理困難物も法律に則って適切な処分を行いますので、安心してお任せください。
【まとめ】車のバッテリーは正しく処分しよう
車のバッテリーは、自分で処分を行うのは非常に危険です。必ず専門の業者に、処分を依頼しましょう。
適切な処分方法を選ぶことで、安全で環境にやさしい対応が可能になります。処分方法は複数ありますので、自分に合った処分方法を見つけてください。
処分を依頼する店舗や業者によって、金額も異なるので、なるべくお得に処分するには事前の下調べが大切です。バッテリーを新しく購入する予定もなく、古いものの処分だけを行う場合は、不用品の回収業者に処分を依頼するのがおすすめです。
バッテリー以外にも処分したいものがあれば、あわせて処分することで費用を抑えられます。