遺品整理と不用品回収の違いとは？おすすめの不用品回収業者も解説

最終更新日：2025/09/05

大切な身内や親族が亡くなった場合、悲しみの中で故人の遺品整理はどのようにしたら良いのかと悩むのも無理はありません。本記事では、遺品整理とは何なのかという基本情報から紹介します。

遺品整理と混同するのが不用品回収で、不用品回収の基本情報から遺品整理と不用品回収との違いを詳しく解説します。遺品整理業者を選ぶ際の注意点や利用をおすすめするケースなど、知っておきたいポイントが満載なので、ぜひ参考にしてください。

遺品整理とは？

人が生活していく上で、誰もが身ひとつではなくさまざまな物品と共に暮らしています。身内や親族が亡くなった際、数々の品々をどのようにしていくのか、何を残して何を廃棄すればよいのかなど迷うものです。

本章では遺品整理とは何を意味するのか、どのような手順で行えばよいのかについて解説します。

遺品整理とは？

遺品整理とは名称の通り、故人が生前使用していた遺品を整理する作業を指します。単なる作業ではなく、故人を偲びながら、思い出の品物と向き合い気持ちの整理も合わせて行える尊い時間なのです。

遺品の中には衣類や貴金属・写真・手紙・遺書・骨董品・通帳・現金など貴重品も含まれ、慎重に取り扱わなければなりません。家族のみで行うのが主流だった遺品整理は、時間や手間・諸事情により専門の遺品整理業者へ依頼する家族も多い傾向にあります。

遺品整理の手順

悲しみの中で行う遺品整理は、どのような手順で行えばよいのか迷うものです。手当たり次第に整理しようと思っても、負担が大きくなるばかりで少しも進まない可能性も出てくるでしょう。

簡単な遺品整理の作業手順は、下記の通りです。

不用品回収とは？

遺品整理と不用品回収は似て非なるもので、所有物においてどちらも整理する点では同じと言えます。遺品整理が亡くなった方の思いも含めて遺品を整理していくのに対して、不用品回収は単なる所有していたものの処分という位置づけです。

不用品回収について、手順も含めて詳しく紹介します。

不用品回収は処分が目的

不用品回収は遺品に限らず、屋内にある家具や家電・ごみなどの不用品の処分が目的です。故人が残した大切な遺品とは異なり、不要となった所有物を「もの」としての扱いのみで処分します。

現在では、遺品整理やハウクリーニングまで行う不用品回収業者も多い傾向にあります。遺品整理などサービスに含まれない不用品回収業者は、不用品の回収のみ行うため、遺品かどうかの判断はできません。

不用品回収の手順

遺品整理の手順に続いて、不用品回収業者を利用する場合の手順は下記の通りです。業者への利用が初めてで、どのように進めていけばよいのかわからない人にもわかりやすく紹介します。

遺品整理と不用品回収との違いを確認しよう

遺品整理と不用品回収では、目的や処分方法などに大きな違いがあります。本章では感情面も含めて、遺品整理と不用品回収の違いを詳しく解説するので、参考にしてください。

遺品整理と不用品回収では目的が違う

前述にもある通り、遺品整理と不用品回収では目的の違いが大きくあります。遺品整理は遺族や故人の意思を尊重し処分を行うもので、不用品回収は単に所有物の処分を行うに過ぎません。

遺品整理業者も遺品整理サービスが含まれている不用品回収業者も、即廃棄するものではなく遺族に確認しながら一つひとつ丁寧に行います。残さなくてもよいと決まった不用品のみ、廃棄あるいは価値あるもの・まだ使えるものであれば買取となります。

不用品回収は廃棄してはいけないものがあったとしても、事前に伝えるか別の場所に移動しておかなければ廃棄されてしまうのです。

感情を大切にする遺品整理と実用的な不用品回収

遺品整理は故人との別れを惜しみつつ受け入れて、悲痛な思いを乗り越えていくための一過程です。故人の思い出と共に行うため、感情面の配慮が大切となります。

一方、不用品回収は、感情面よりも実用面に重点をおいた作業です。遺品整理サービスが含まれていない不用品回収業者の場合は感情面を意識せず、淡々といかに効率的に作業を行うかを重要視します。

遺品整理と不用品回収では、情緒的な観点に関して大きな違いがあるのです。

遺品整理と不用品回収では処分方法が違う

遺品整理ではできる限り家族や親族間で穏便に話し合い、引き継ぐもの・使用したいもの・譲り受けたいものなどを見分けます。故人の供養にもつながり、片付けなどの時間も手間も減らせるのです。

見分けた上で、不用品となったものを売却や買取・ごみとして処分などの方法で処分します。不用品回収では、思い入れなどを考慮せず、家族間や個人で整理を行うのが一般的です。

必要なものと不要なものとの分別後、利用者に労力をかけず、なるべく短時間でごみ処理作業を終わらせることを目標としています。

遺品整理業者を選ぶときの注意点

本章では、遺品整理業者を選ぶときにとくに気をつけなければならない10個の注意点をピックアップして解説します。悪質な業者に騙されないためのヒントともなるので、ぜひ参考にしてください。

必要な資格を持ったスタッフが在籍しているかを確認する

遺品整理には、遺品整理に関してあらゆる知識を身につけた遺品整理士の資格を持つスタッフが不可欠です。単なる作業ではないかどうか、資格を持ったスタッフの在籍によってもわかります。

遺品整理士とは「遺品整理士認定協会」が設けた講座を受け、合格した人だけが持つ資格を指します。遺族だけで行っていたものを、遺品整理業者の利用で心込めて寄り添うのが資格を持った遺品整理士なのです。

透明性のある料金体系かを確認する

業者への依頼は、料金体系がどのように提示されているかが最重要ポイントです。遺品整理業者においてもどのように選べばよいのか迷う場合は、透明性のある料金体系かを確認して選ぶことをおすすめします。

遺品整理業者のHPで、料金表示が見られない・最低料金しか提示がないなど不明瞭であれば注意が必要です。安いと思わせて、後から追加料金などを加算し結局高額な請求となるような悪質な業者も残念ながら存在します。

料金についての詳しくわかりやすい記載ならば、確かな遺品整理業者と見て間違いないでしょう。

遺品整理の実績を確認する

遺品整理業者を選ぶときの注意点として、遺品整理の実績を確認する必要があります。実績のある遺品整理業者を選べば、信頼がおけるため安心してすべてを任せられるのです。

過去の実績やどのような評価を得ているのかなどを確かめて、信用度の高い業者を選んでください。実績がある場合、遺品整理士など専門スタッフも経験豊富なため気軽に何でも相談できます。

さらに口コミや評判を確認すれば、より確かな遺品整理業者を見極められます。

スタッフの対応を確認する

スタッフの対応確認も、遺品整理業者を選ぶポイントとなります。遺品整理は単なる「もの」ではなく、遺された人の思いが込められた遺品です。

大切な遺品を「もの」として扱うスタッフのいる遺品整理業者では、安心して任せられません。一つひとつを大事に丁寧に、対応してもらえるスタッフのいる遺品整理業者を選んでください。

参考として、遺品整理業者のHPや口コミサイトによる評判のチェックが必要です。相談の時点でも、スタッフの言葉遣いや態度などでも判断できます。

買取サービスの有無を確認する

遺品整理業者の中でも、買取サービスを行っている業者と行っていない業者とがあります。不用となったとしてもまだ使えて綺麗な状態のものの場合、買取サービスがあれば少しでも費用を安く抑えられるのです。

遺品の買取を行う場合は、「古物商許可」が必要となります。遺品整理業者のHPには必ず掲載されているので、確認すれば一目瞭然です。

買取サービスの有無を確かめ、業者HPで「古物商許可」を合わせて確認すると悪質な業者に騙されないのでおすすめです。

複数の業者に見積りをしてもらう

遺品整理業者も数が多く、どこをどう選べばよいのか迷うものです。見積りをする場合は、1社や2社ではなく、3社以上の複数社への依頼をおすすめします。

まずは概算がわかるよう見積り依頼を行い、各業者のサービス内容や料金体系・資格の有無などを把握します。複数社であれば、前述にもある有資格者の在籍確認や料金体系・実績・スタッフ対応などの比較ができるのです。

回収できないものを事前確認する

遺品整理業者にも回収できないものが存在します。業者によっても回収できないものが異なるので、利用する予定の業者に事前に確認するようにしましょう。

遺品整理業者の回収できないものとしては、生ごみや汚物、ライターやガソリンなどの危険物に該当するものが挙げられます。他にも、注射器などの医療廃棄物や貴重品なども遺品整理業者は回収できないので注意しましょう。

遺品整理業者でも回収できないものは、該当するものの専門業者に相談し、処分の依頼が必要になります。

会社概要と口コミ・評判を確認する

遺品整理業者を選ぶ際は、ホームページなどで会社概要を確認しておきましょう。とくに住所は実在するものなのか、電話番号は携帯電話ではなく、固定電話の番号になっているかなどの確認が大事です。

また、遺品整理業者の口コミや評判も事前に確認しておきましょう。口コミサイトは1つのサイトだけではなく、複数のサイトを見ることをおすすめします。

万が一、評判の悪い口コミが多く見受けられた場合は、業者の変更も検討しましょう。

自分のニーズに即したサービスがあるかを確認する

遺品整理業者の中には買取サービスや遺品の供養、不動産の相談、特殊清掃などのサービスも追加で行ってくれる業者もあります。遺品整理以外に、故人が住んでいた家や部屋をどのように片付けていきたいのかを考えてから、業者を探すことをおすすめします。

業者によって提供しているサービスが異なるので、業者を選ぶ際は、複数の業者から話を聞くようにしましょう。サービスを追加する場合は、オプション料金となる場合もあるので、金額についても他社と比較してから決定しましょう。

相続などの諸手続きの相談ができるかを問い合わせる

相続などの手続きの相談が可能な業者もあります。相続に関するプロが適切なアドバイスをくれるので、相続手続きに不安のある人は、相談サービスのある業者をおすすめします。

相談サービスがあるかどうかは、業者のホームページに掲載されている場合が多いので、事前にホームページを確認するようにしましょう。ホームページなどでわからない部分は、電話やホームページの問い合わせフォームなどから質問をしましょう。

遺品整理業者を利用するメリット・デメリット

遺品整理業者を利用することは、メリットとデメリットの両方があります。遺品整理をする際に自分が何を優先したいかによって、業者を利用するべきかどうかを考えましょう。

遺品整理は、自分で行うとすると非常に大変な作業です。業者に依頼すると負担が軽減できる分、想定よりも費用がかかってしまったり、業者とのトラブルに巻き込まれたりする可能性もあるので注意しましょう。

遺品整理業者を利用するメリット

遺品整理業者を利用する一番のメリットは、時間と労力の節約ができる点です。遺品整理は、自分で行おうとすると非常に時間と労力を有するので大変です。

遺品整理は形見分けや不用品の処分、遺品の供養など非常に多くの作業を行う必要があります。また、故人との思い出に接する時間も長く、精神的負担もあります。

しかし、遺品整理業者に依頼をするとプロが効率よく遺品整理を行ってくれるので、時間も労力も大幅に削減できるのです。遺品整理にかかる時間を大幅に削減できることによって、故人の思い出の品と接する時間も減らせます。

気持ちの整理に時間が取れるので、精神的な負担も減らせます。

遺品整理業者を利用するデメリット

遺品整理業者を利用するデメリットは、自分で遺品整理を行うよりも費用が高くついてしまう点です。とくに処分しなければならない遺品が多い場合は、高額な処分費用が発生します。

また、故人の部屋で孤独死などが起こった場合は特殊清掃が必要になるので、費用がかさむ傾向にあります。遺品整理業者を利用したいけど、費用がかさむ心配がある場合は、できる範囲の作業を自分で行った上で依頼をするのがおすすめです。

不用品回収業者を利用するメリット・デメリット

不用品回収業者の利用にもメリットとデメリットが存在します。少子高齢化の影響もあり、不用品回収業者は年々増加傾向にあると同時に、悪質な不用品回収業者も増えているのが現状です。

悪質な不用品回収業者に引っかからないようにすることによって、メリットのみを享受できる可能性が上がります。あらかじめ口コミなどをしっかりと確認し、悪質な業者に騙されないようにしましょう。

不用品回収業者を利用するメリット

不用品回収業者を利用する最大のメリットは、申し込みをするだけで、業者が主体となって作業をすべて行ってくれるので手間が省ける点です。不用品を自分で処分する場合は、自治体のルールに従い分別をしたり、粗大ごみに該当するようなものは、収集場所まで自力で運んだりする必要があります。

不用品回収業者に依頼をすると、自宅まで業者が回収に来てくれる上に、分別から運搬、処分まですべての作業を行ってくれるので非常に便利です。また、一度の依頼で大量の不用品を一気に処分できる点も非常に魅力的です。

不用品回収業者を利用するデメリット

不用品回収業者の中には、残念ながら悪質な業者も存在します。悪質な業者は、回収した不用品を不法投棄をしている場合もあります。

不法投棄が見つかった場合、依頼者にも罰則が課される場合もあるので、業者選びは慎重に行いましょう。また悪質な業者は、作業完了後に追加請求を行ってきてトラブルに発展する可能性もあります。

「見積もり提示後は、追加請求を行いません。」と宣伝している業者などもあるので、複数社に相談をし、信頼できる業者かどうかを見極めましょう。

遺品整理を依頼するほうが費用が高くなる理由

遺品整理業者に依頼すると、費用が高額になるというイメージがあります。遺品整理業者の場合、一般的に部屋の広さや人員数・トラック積載量・作業日数（時間）で費用が決まります。

一つひとつ高めとなるケースを紹介すると、次の通りです。部屋の広さに加えて、マンションやアパート・一戸建てという構造上の問題で高額となる可能性はあります。

また遺品の量が多いため作業時間が長い・人員の増加・トラック台数の増加などは、費用が増大する要因の1つです。急いで遺品整理をしてもらいたい・土日祝日を利用したいなども、別料金が発生し高くなる可能性があります。

ほかには停めるスペースがない・建物との間隔が狭いなど、周辺の環境状況により高くなるケースです。

遺品整理業者の利用をおすすめするケース

遺品整理業者の利用をおすすめするケースは、仕事などで忙しく遺品整理が中々進まない・手間をかけたくないなどといった場合です。大きくて重たい家具などが多い場合もプロの業者に依頼すると、安心・安全に任せられます。

遺品の量があまりにも多いと、家族間だけで処理できない場合もあるので、遺品整理業者への依頼をおすすめします。買取も検討している場合は、買取サービスを行っている遺品整理業者に依頼すれば処分から買取まで依頼可能です。

また、遺品を整理した後、不動産を売却する予定や有効活用したいといった方には遺品整理や住宅改修にかかる費用を助成している自治体が増えています。遺品整理後の売却を検討している方は、お住まいの自治体の制度を確認してみましょう。

不用品回収業者の利用をおすすめするケース

不用品回収業者の中には、即日対応可能な業者も存在します。急な転勤などで退去日が迫っている場合などは非常に便利です。

分別から運搬・処分まですべての作業を業者が行ってくれるので、事前準備も必要なく依頼できます。当日の作業の立ち会いも不要となっている業者もあるので、引越し前の忙しい時期に時間を取られることなく不用品の処分ができます。

また、不用品が多く、家や部屋がごみ屋敷や汚部屋状態になってしまった人にも不用品回収業者の利用はおすすめです。一度の依頼で大量の不用品の処分ができます。

不用品の量や大きさに合わせて、業者からお得なプランを提案してもらえるので、安心して利用できます。

遺品整理なら有資格者が在籍する不用品回収センターにお任せ！

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特徴	最短30分で作業開始の即日対応
料金	SSパック4,800円～
営業時間	365日24時間受付
買取制度	有り
電話番号	0120-949-966
公式HP	https://suisan-portal.jp/

【まとめ】遺品整理は自分のニーズに合った業者選びが大切！

遺品整理は家族で行うべきという考えから、無理せず業者に依頼する方法もあるという考えに変わりつつあるのが現状です。家族間で遺品を整理する場合は、分別や仕分け、処分と多くの作業をしなければならないため限界があります。

遺品整理においては、自分のニーズに合った業者選びが大切です。遺品整理業者や遺品整理を含む不用品回収業者を選ぶ際は、本記事の業者選びの注意点を参考に気をつけて選びましょう。