仏壇の処分方法5選!処分のタイミングや注意点も併せて解説
ご両親が住んでいたご実家が不要となり、家財一式を処分することとなった際に仏壇が置かれていた場合、処分に困ってしまう人も多いでしょう。
本記事では仏壇の正しい処分方法と、処分する際の注意点について解説します。
- 仏壇を処分するタイミングがわかる
- 仏壇の正しい処分方法がわかる
- 仏壇を処分する際の注意点がわかる
目次
仏壇はいつ処分する?
仏壇の処分方法に悩む前に、そもそも故人を偲ぶために置いている仏壇を処分して良いのかと悩んでしまうものです。結論としては、不要と判断した仏壇を無理に保管し続ける必要はありません。
仏壇の処分を決断する理由は人それぞれですが、とくに多いのは以下の3つです。
- 仏壇を引き継ぐ人がいない
- 引越し先に仏壇を置けない
- 仏壇を買い替えた
仏壇を守る(引き継ぐ)人がいなくなったとき
仏壇がある場所と言えば、お爺さんお婆さんの実家や、ご両親の実家を想像する人が多いのでしょう。今まで仏壇を保管してくれていたご両親など、親族が亡くなって自分が引き継ぐことになった際、仏壇が大きすぎて置けないといった理由で処分を検討するご家庭が多いです。
処分後は、コンパクトな仏壇を購入して処分した仏壇の代わりにするなど、さまざまな選択肢があります。
引越し先が狭く持っていけないとき
転勤などの諸事情で現在住んでいる家を引っ越すことになる機会は誰にでも訪れます。引越し後の住居が今の家と同じ広さか広い家ならば問題ありませんが、狭くなってしまうこともあるでしょう。
居住スペースが狭くなると、保管している仏壇を置くスペースがないといった状況になります。引越し先に今の仏壇を持っていけないため処分するというケースも非常に多いです。
仏壇を買い替えるとき
仏壇は常に手入れが必要ではあるものの、長期的に使い続けていれば劣化します。また、地震などによって破損することもあるでしょう。
劣化や破損した仏壇を使い続けるのはご先祖様に申し訳ない気持ちになりますし、状態が更に悪化する恐れもあります。他にもさまざまな理由で仏壇を買い替えるときは、今まで使っていた仏壇を処分することになるでしょう。
仏壇を処分する前に注意すること
不要となった仏壇は処分しても問題ありませんが、私たちが日常的に使っているものと同じように処分するのは正しい処分の仕方とは言えません。仏壇を処分する際は、確認することや注意しなければならない点がいくつかあります。
正しく仏壇を処分するために、注意点は必ず頭に入れておくようにしましょう。
- 宗派の確認をする
- 親族に仏壇処分の同意を得る
- 仏壇・お位牌の閉眼供養をする
- 仏壇のなかにあるものはすべて出す
宗派の確認をする
仏壇を処分する際に必ず行わなければならないのが宗派の確認です。仏壇は宗派ごとに定められた処分方法があります。
たとえば浄土真宗の場合、後述する閉眼供養は必要ありませんが、閉眼供養の代わりに「遷座法要」という別の儀式を行わなければなりません。もしご先祖様の菩提寺がわかるならば、直接問い合わせてみると良いでしょう。
親族に仏壇処分の同意を得る
ご両親の仏壇を引き取れないという状況でも、親族の方が代わりに引き取ってくれたといったケースもあります。したがって独断で処分せず、必ず親族に仏壇を処分して良いか確認し、同意を得るようにしましょう。
勝手な判断で仏壇を処分してしまうと、取り返しのつかないトラブルを招いてしまう恐れがあります。
仏壇・お位牌の閉眼供養をする
宗派を確認し、親族全員からも同意を得たならば、実際に仏壇を処分するための儀式を執り行います。一部の宗派を除いて、仏壇を処分する際は仏壇とお位牌の閉眼供養(魂抜き)をしなければなりません。閉眼供養は僧侶に依頼すれば執り行ってくれます。
菩提寺がわかるならば、菩提寺の僧侶に依頼しましょう。
仏壇のなかにあるものはすべて出す
閉眼供養が終わったら、仏壇のなかにあるものをすべて出しておきましょう。仏壇のなかにあるものは、新しく仏壇を買い替える際に再び入れなければなりません(あわせて開眼供養が必要)。
また、仏壇を置かないと決めたとしても、ほかの形で残しておく必要があります。どうしても保管できずに処分しなければならないときも、勝手に処分せずに専門の業者などに処分方法を問い合わせるようにしましょう。
上記の注意点は必ず守るようにしましょう。
仏壇は自治体で処分できる?
仏壇は適切な手順を踏んでいれば、自治体でごみとして処分できます。供養さえ終わっていれば、仏壇はただの木の箱なので、通常のごみとして扱っても問題ありません。
仏壇は木材でできているので、指定のごみ袋に入るならば燃えるごみとして処分できます。ただし大きな仏壇になると解体するのが大変ですし、仏壇を解体するという行為に抵抗を感じる人もいるでしょう。
もし解体しているところを近所の人に見られたら、ご近所からの印象が著しく悪化する可能性もあります。解体が困難であれば、粗大ごみとして処分すると良いでしょう。
仏壇を適切に処分する方法5選!
前述の通り、供養を終えれば仏壇はただの大きな木の箱なので、さまざまな方法で処分できます。具体的な処分方法を5つ紹介するので、適した手段を選ぶことをおすすめします。
- 菩提寺またはお寺に処分を依頼する
- 仏壇・仏具店に引取依頼する
- 自治体の粗大ごみとして処分する
- リサイクル業者に引取依頼する
- 不用品回収業者に依頼する
菩提寺またはお寺に処分を依頼する
仏壇の処分まで正式な手続きで行いたいという人は、菩提寺や同じ宗派のお寺に処分を依頼しましょう。仏式に則って処分してもらえるというのが、お寺に処分を依頼する最大のメリットです。
ただし、すべてのお寺が仏壇の処分に対応してくれるとは限りません。また、処分費用にも差があり、高いところだと10万円近くする場合もあります。
お寺は仏壇を搬出してくれないので、仏壇はお寺まで持ち込まなければならないといったデメリットもあります。
仏壇・仏具店に引取依頼する
仏壇を販売している仏壇・仏具店の多くが、不要になった仏壇や仏具の引取に応じてくれます。お店によっては、閉眼供養から引き取りまで引き受けてくれるところもあります。
閉眼供養まで対応してくれる仏壇・仏具店ならば複数の業者に依頼する手間を省けるため、手早く仏壇を処分することが可能です。ただし、引取のみの依頼は請け負っていない仏壇・仏具店も多いです。
仏壇の引取依頼ができる専門店
仏壇専門店であれば、仏壇の引き取りだけでも問題なく対応してくれます。新しく仏壇を購入する予定もなく、適切な方法で処分したいと考えているならば、仏壇専門店に引取を依頼するのが最適です。
引取に応じてくれる代表的な仏壇専門店の引取価格は、以下の通りです。
専門店名 | 引取条件など | 引取金額 |
---|---|---|
お仏壇の長谷川 | とくになし | 50,000円〜80,000円 |
仏壇・位牌ふたきや | とくになし | 14,700円〜 |
お仏壇のクマダ | とくになし | 費用の明記なし |
自治体の粗大ごみとして処分する
自治体の粗大ごみとして処分する場合は、以下の3通りの処分方法から選ぶことになります。
- 戸別収集を依頼する
- 自分で持ち込み処分する
- 回収日に回収場所まで搬出する
回収場所まで搬出して粗大ごみを回収してくれる自治体は人口が少ないところが多く、都市部周辺の自治体では戸別収集または自分で持ち込む方法を選ぶことになるでしょう。自治体での処分は費用を安く抑えられるメリットがある一方で、処分しているところを近所の人に見られるというデメリットがあります。
自治体で処分する場合は、必ずホームページで処分方法を確認してください。
リサイクル業者に引取依頼する
リサイクル業者のなかには、仏壇の引き取り依頼に応じてくれるところもあります。仏壇は粗大ごみなど自治体の処分方法で処分する際に他人に見られたくないという人も多く、リサイクル業者による引き取り依頼は需要が多いです。
仏壇に用いられている木材が貴重だったり、金箔を再利用したりできるという目的で、引取業者から見ても仏壇は引き取るメリットが多い物品です。
不用品回収業者に依頼する
リサイクル業者のなかには、仏壇の回収に対応していないところも多いです。自治体や仏壇・仏具店以外で自宅から直接回収してもらいたいのであれば、不用品回収業者に依頼するのが最も確実でしょう。
不用品回収業者は名称の通り不用品の回収に特化している業者で、仏壇を含める不要になったものすべてを回収してくれます。プライバシーも守ってくれるので、仏壇を処分しているところを他人に見られるといった心配をする必要もありません。
仏壇の売却や譲渡は可能?
不用品の処分方法として、インターネットオークションやフリマアプリ、またはリサイクルショップへの売却を思い浮かべる人も多いでしょう。また、仏壇を必要としている人がいれば譲渡すれば良いのではと考える人も多いでしょう。
しかし、仏壇を購入する際に中古を探す人はいないと言っても過言ではありません。したがって、中古の仏壇は需要がないのが実情です。
仏壇を処分する際の費用はどれくらい?
仏壇を処分する方法はいくつかありますが、選んだ処分方法によって費用が大きく異なります。急いで処分する必要がないならば、費用で比較して選ぶと良いでしょう。
処分方法ごとの費用を以下の表にまとめましたので、参考にしてください。
菩提寺やお寺に依頼する場合 | 1万円〜10万円 |
---|---|
各自治体で処分する場合 | 500円~3,000円 |
仏具店に依頼する場合 | 2万円~8万円 |
不用品回収業者に依頼する場合 | 1万円~5万円 |
同じ処分方法でも、仏壇の大きさなどによって費用は大きく異なります。また、不用品回収業者や仏壇・仏具店のなかには閉眼供養も実施してくれるところもあり、閉眼供養を含めた場合は費用が高額となります。
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仏壇の処分に困ったのであれば、ぜひ当社、不用品回収センターに一度ご相談ください。
仏壇の処分に関する疑問にお答えします!
仏壇の処分方法や注意点を解説しましたが、本記事で説明したこと以外にも疑問が出てくる人も多いでしょう。今回は、厳選して2つの疑問について以下で回答します。
- 閉眼供養の費用はどれくらい?
- 仏壇を処分してもご先祖様は怒らない?
閉眼供養の費用はどれくらい?
仏壇の閉眼供養は、依頼するお寺などによって大きく異なります。また、宗派によっても費用が変わってくるので、事前に確認しておくと良いでしょう。
閉眼供養にかかる費用は1万円~5万円です。
仏壇を処分してもご先祖様は怒らない?
閉眼供養は仏壇から魂、つまりご先祖様を抜くための儀式です。閉眼供養を行ってから処分すればご先祖様に怒られることはないでしょう。
ただし、仏壇を処分する際に新しく仏壇を購入するなど、ご先祖様の魂を新たに宿せられる場所を必ず準備しておいてください。
【まとめ】仏壇の処分は慎重に行うことが大切!
仏壇はご先祖さまの魂が宿る特別な仏具であり、不要になったときの処分に困っている人も多いでしょう。仏壇を処分する際には、必ず魂を抜く閉眼供養を実施しましょう。
閉眼供養を実施すれば仏壇はただの木の箱なので、タンスなどと同じように可燃ごみや粗大ごみとして処分できます。処分するところを見られたくないのならば、リサイクル業者や不用品回収業者などに引き取り依頼することをおすすめします。